"90件の着信とハワイの海" 第2話
これだ、とったのです。
すぐにインターネットで調べ始めました。ハワイの本コミュニティ、賃貸物件の相、必なビザ、保険のこと。1つ1つ丁寧に報を集めていきます。SNSでハワイの本グループを見つけ、参加申請を送るとすぐに承認されました。
『初めまして。本から参加させていただきます』
そうメッセージを送ると、温かい返信がたくさん届いたのです。あき子さんという方が『クミさん、ハワイに来る予定があるんですか?』と親しげに聞いてくれました。『いつか移できたらとっています』と返すと、『それは素敵ね。こちらは毎国よ。ストレスなんて全くないわ』と言ってくれました。
け子さん、みよこさん、たくさんの方々とオンラインで交流をめていきました。同じように本での様々な経験を経てハワイに移したたちです。皆さん本当に楽しそうに暮らしている。
む所も具体に探し始めました。ホノルル郊の本向けコンドミニアムで、15万円で費も込みです。オーシャンビューのるい部の写真を見ていると、もうそこにんでいるような気持ちになりました。ビザの続きも保険の加入も1つずつクリアしていき、荷物も本当にき必なものだけを残して処分していきました。
の活費を計算しました。
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賃15万円、費5万円、費と通信費で2万円、娯楽費が3万円、計25万円あれば分に暮らせます。14万円に加えて、貯蓄をしずつ使えば20以は余裕です。すべての準備がっていきました。
『クミさん、いつでも待ってるわよ』というあき子さんからのメッセージに、私は『ありがとうございます。もうすぐそちらにけそうです』と返信しました。あとはきっかけを待つだけ。
そして昨、そのが来たのです。「10お疲れ様でした」という息子の言葉は、私にとって解放の図でした。だから笑顔で「分かったわ。すぐに準備するわね」と答えることができたのです。息子夫婦の驚いた表が今でも目に浮かびます。彼らはらなかったのです、私がずっと準備をしてきたことを。
翌朝、午8ちょうど。玄関のチャイムが鳴りました。引っ越し業者です。私はの夜すぐに配していたのです。
「えっ、もう業者を呼んだんですか?」
階段をりてきたリホさんが目を丸くしています。私は穏やかに微笑みました。
「ええ。来末までとおっしゃいましたが、準備はできていますから」
直哉も慌ててりてきます。
「いや、そんなに急がなくてもいいのに……」 「お疲れ様でしたと言われたのですから、く楽になりたいでしょう」
2の顔がみるみる青ざめていくのが分かりました。
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業者のスタッフがテキパキと荷物を運びしていきます。と言っても荷物は驚くほどないのです。ダンボール箱が10個ほどで、きな具は1つもありません。
「荷物、これだけですか?」
リホさんの声が震えています。
「ええ、もう1から理していましたから」 「1……?」
直哉が呆然とつぶやきました。そうです、私はこののためにずっと準備をしてきたのです。荷物の搬が終わると、私は2のにちました。にはきちんと理された類の束があります。
「これ、過2分の費と費の細です。私の分はすべて自分で払っていましたから、何も請求することはありません」
類を差しすと、直哉が震えるで受け取りました。
「母さん、そんなつもりじゃ……」 「丈夫よ。私は自分のを楽しんできますから」
リホさんが何か言いたげにをきます。
「あの、このの500万円のことは……」
(あ、やはりおの話になるのですね)
私はのでたく笑い、きっぱりと答えました。
「それはあげたものですから、私は何も求めません。ただ、私も何も求められたくありませんので」
2はそれ以何も言えなくなりました。その、階段から蒼太がりてきました。学にくのです。
「おばあちゃん、どこくの?」
8歳になった孫がそうな顔で見げてきます。
胸がし痛みました。私は蒼太のにしゃがみ込み、を撫でました。
「いところよ。でも幸せになるからね。
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