"母は沖縄へ消えた" 第2話
以は「母さんが洗濯してくれて助かる」と言っていた男が、今では干し方にまでケチをつける。計の買いしから帰ると、りさんがリビングのテーブルでレシートを乱暴に指で叩いた。
「お母さん、買い物のにレシートをきちんと理してください。計簿をつけるのに困るんです」
元員の私が、素のりさんからレシートの管理を指摘される。テレビを見ているも、「音がきすぎます。音量をげてください」と言われ、私はほとんど聞こえないような音量でニュースを見るようになった。そしてついに、2は私を老扱いし始めたのだ。
お茶をんでいる、りさんが配そうな作り笑顔を浮かべて私の顔を覗き込んだ。
「お母さん、最同じ話を何度もされますよね。もしかして……認症の始まりかもしれませんから、度病院で検査を受けられた方がいいんじゃないですか?」
私は愕然とした。65歳で、もこれほどはっきりしているのに、実の族から認症扱いされるなんて。拓也もりさんの言葉にく頷き、私をたい目で見つめた。
「母さん、確かに最物忘れがいよね。このも買い物にって、同じものを2つ買ってきたでしょ」
それは、たった1度、牛乳を買い忘れたかとって追加で買っただけだった。りさんはさらに畳みかけるように言った。
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「お母さんの齢だともう無理はしない方がいいですよ。事も変でしょうし。正直に言うとね、お母さんの料理、最が落ちてきている気がするんです。私が作った方が族もぶかもしれません」 「そうだよ、母さん。もうなんだから、ゆっくりしててもいいんだよ。お母さんの洗濯の仕方もちょっと代遅れというか。掃除の仕方も昔ながらってじだよね。もっと効率な方法があるのに」
拓也と言葉をわせるように、私のやる事すべてが否定されていった。極めつけは、孫のりとの関わり方だった。りさんはリビングでりを抱き寄せ、私を拒絶するように背を向けた。
「お母さん、りには最の教育方法で接して欲しいんです。昔の育て方は今の代にはわないんですよ。つ子の魂百までとか、そういう考え方は古いんです」
私が切に伝えてきた本のいい文化や礼儀作法まで、すべて「代遅れ」の言で片付けられた。そして、私のそのものを否定する言葉がびした。りさんはため息をつきながら、拓也に聞こえるように言った。
「お母さんがリビングにいると、なんだか落ち着かないんですよね。友達を呼びたくても、お母さんがいると気を遣いますし」 「母さん、自分の部にいるを増やしてくれないか? 俺たちも族のが欲しいんだ」
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拓也の言葉に、私は胸をく抉られた。りさんはややかに笑い、首を振った。
「正直、お母さんがいると、私の両親も遊びに来づらいみたいで。このも、ひさ子さんがいるから慮するって言われちゃって」 「そうなんだよな。りの両親ももっとりに会いたいだろうに、母さんがいるとさ……」
まるで私が邪魔者であるかのような会話が、私の目ので平然と繰り広げられた。りさんは私をキッと見据え、たく言い放った。
「お母さん、私たちももうなんです。いつまでも親に頼るわけにはいきません」
その言葉を聞いて、私はわずりで声を荒げそうになった。毎のように「おがりない」と言ってきては、私の元へ援助を求めてをげてくるのは体誰なのか。だが、私はグッと拳を握りしめ、黙っていた。族の輪をこれ以乱したくなかったからだ。しかし、彼らの侮辱は止まらず、ついに私のいの品々まで邪魔扱いし始めた。
「お母さんの部、もうし片付けてもらえませんか? 物がすぎて掃除が変なんです。母さんの昔の写真とか、もう処分してもいいんじゃない? 所取るだけだし」
拓也のその言葉は、私が切に保管していたき夫とのいの写真までゴミ扱いするものだった。そして、いい侮辱の々の終着点として、あの朝の衝撃な宣告へと繋がったのである。
「義両親と同居することになったから、母さんにはてってもらいたい」
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