"スイカ畑の12年" 第5話
刑事たちは1989当の捜査記録を取りした。参考の証言、目撃者の話、伊藤への脅迫メモ、すべてが古いのに残っていた。
そので刑事たちが注目したのは、12、伊藤が報告したビニールハウスのの異変だった。
そして、掘削許を待っていた12。
そのに、誰かが現にを加えた能性がある。
12、警察がを掘ったには何もなかった。
しかし2001にはてきた。
刑事たちので、1つの仮説がまれた。
許を待つ12のに、遺体は別の所へ移され、捜査がうやむやになった、再び元の所へ埋め戻されたのではないか。
もしそうなら、犯は非常に胆で、静なだった。
そしてその12、本武志は変わらず隣で暮らしていた。
佐藤がのに眠っていたそのくで、ご飯をべ、眠り、農作業をし、平凡な顔で常を送っていたのである。
2001、刑事たちは本武志のを訪ねた。
本は56歳になっていた。髪が増え、背もし丸くなっていた。刑事を見ると、瞬だけ目を細めたが、すぐに落ち着いた表を作った。
「報で見ました。本当にお気の毒ですね」
その言葉はあまりに淡々としていた。
刑事たちは取り調べを始めた。
本は12と同じことを繰り返した。
「りません。やっていません。あのは松本にいました」
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しかし今回、刑事たちは別の角度から調べていた。
12に本のアリバイを証した々を、もう度訪ねたのである。松本の宿の主はすでにくなっていたが、緒にいたと証言した者の1、佐々正夫はきていた。今は松本でさな物を営む60代の男だった。
刑事たちが訪ねると、佐々は最初、12と同じ証言を繰り返した。
「あの、本さんとは松本で緒でした」
しかし刑事の1が静かに告げた。
「今は殺事件です。嘘の証言は、犯を逃がした罪に問われる能性があります」
佐々の顔がこわばった。
い沈黙の、彼はさな声で言った。
「本さんが松本に来たのは本当です。でも、2ずっと緒にいたわけではありません。初の夕方に来て、翌の昼、数だけ席をしました」
アリバイに穴がいた。
刑事たちは本を再び呼び、その数のどこにいたのか尋ねた。
本は初めて言葉に詰まった。
「ちょっと用事があってかけていた」
「どこへ」
「のくです」
のく。
刑事たちはその帯を集に調べたが、12の交通記録や目撃証言を今さら掘り起こすのは困難だった。決定な証拠はない。
そこで捜査チームは、遺骨の鑑定結果をもう度精密に見直した。
科学捜査研究所から、追加の所見がた。
遺骨には鋭利な具による痕跡が確認された。
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そして埋められ方も単純ではなかった。5は同じ穴に度に埋められたのではなく、2か所に分けて埋められていた。
さらに、層のさが違っていた。
つまり、同じ期に埋められたのではない能性があるということだった。
誰かが1度に5を埋めたのではなく、を置いて埋めた能性がある。あるいは、度別の所へ移し、再び埋め戻した能性がある。
刑事たちのに、い沈黙が流れた。
犯は衝でいたのではない。
計画に隠し、状況を見ながらかしたのだ。
その頃、事件が報されると、警察署にはくの報提供が寄せられた。ほとんどは噂や曖昧な話だったが、そのに1本だけ刑事たちのを止める話があった。
話の主は名乗らなかった。配の女性の声だった。
「本武志さんの奥さんに聞いてみてください。あのがっています」
それだけ言って、話は切れた。
刑事たちは本の妻、本恵子を訪ねた。52歳。痩せた物静かな女性だった。
刑事が入ってくると、彼女は両を膝ので揃え、目を伏せた。
最初は「らない」と繰り返した。
けれど刑事の1が静かに言った。
「恵子さん、5がくなっています。そのには8歳の子どももいました」
恵子の目が揺れた。
しばらくして、彼女はさな声で話し始めた。
1989の、夫が数、に帰らないことがあった。
戻ってきた、にがべったり付いていた。どこで何をしていたのか尋ねると、「畑仕事を伝っていた」
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