"最後の夜の写真" 第9話
4がわった恐怖、監禁された々の絶望、そして命を奪われた瞬の無。1つ1つの言葉が静まり返った法廷にく響き渡り、傍聴席からは啜り泣く声が漏れた。被害者族の席で、4の親たちはただ真っ直ぐにを見つめ、固くを握りしめている。その瞳には、いしみとともに、犯たちへの静かなりの炎が燃えていた。
裁判がむで、弁護側は「殺はなかった。あくまで事故だった」と主張した。しかし検察側は、法医学の鑑定結果や現の状況証拠を次々と提示し、その主張を徹底に覆していく。特に、最まで女性2を守ろうとした浩司と健の遺体の状況がスクリーンに映しされた、法廷内は痛ましい沈黙に包まれた。
そして、裁判のハイライトとも言えるある証拠が提された。それは失踪事件の数ヶに、絵美が自分の部で撮した、何気ないホームビデオの映像だった。
スクリーンに、し画質の荒い、ブレのある映像が映しされる。そこには、ベッドに腰かけて楽しそうにおしゃべりをする4の姿があった。
「アメリカったら、何が番したい?」子の声が法廷に響く。 「そりゃもちろん、でっかいハンバーガーべることだろ!」浩司がそう答えると、みんながどっと笑う。健が照れくさそうな笑みを浮かべて微笑む。
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何の変哲もない常の1コマだが、その失われた常の輝きが、今となってはあまりにも眩しく、残酷にじられた。ビデオののききとした彼らの声と笑顔が、被告たちが奪ったもののきさを、何よりも雄弁に物語っていた。映像が終わった、くの傍聴が涙を拭っていた。
最終弁論の、検察官は峻烈な調で被告たちを断罪した。
「被告たちの為は、のを持たぬ悪魔の所業に等しい。いかなる理由があろうとも、未来ある若者4の命を奪った罪が許されることは断じてありません」
そして、主犯であるに対して刑を求刑した。共犯の3には、懲役25から無期懲役が求刑される。その瞬、は初めて顔をげ、被害者族の席を瞥した。しかし、その目に謝罪のはなかった。ただの空っぽの、のない瞳だった。
裁判の最に、被害者族を代表して浩司の父、正雄が、見陳述のために証言台にった。彼は用してきた原稿に目を落とすことなく、ただ静かに、そして毅然とした態度で語り始めた。声に震えはなかった。
「犯たちを憎んでいます。しかし、どれだけ憎んでもあの子たちは帰ってきません。私たちが望むことはただ1つです。あの子たちがどれほど互いを切にい、最まで友を貫いたか、その事実だけは誰にも汚させたくはありません。
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どうか、あの子たちの友の名誉だけは守られますように……」
それは犯たちへの謝罪を求める言葉ではなかった。ただ、息子たちがきた証、その最の輝きだけは守りたいという、父親の切なる静かな祈りだった。その言葉は、どんな厳しい罰の言葉よりもく、法廷にいるすべてのの胸にく静かに突き刺さった。
裁判が終わり、犯たちに厳しい判決がされてから、1が過ぎた。季節は再び巡り、京都の町は鮮やかな葉に包まれていた。
社会にきな衝撃としみを与えた事件の記憶は、しずつ化していくかに見えた。しかし、劇をただの記憶に終わらせてはならないと願う々がいた。4が青代を過ごした、京都学のキャンパス。その角で、静かな、しかし確かな未来への歩が踏みされようとしていた。
学と志からの寄付によって、キャンパスの庭に面した所にさな記館が建設された。ガラス張りのモダンなその建物は、「友の殿堂」と名付けられた。それは、4の失われた未来を悼むためだけの所ではなかった。彼らがきた証、そして最まで貫いた友の尊さを未来永劫語り継いでいくための、希望のシンボルだった。
落成の、吸い込まれそうな青空の、4の族、学関係者、そしてくの学たちが集まった。
建物の入りには、まだ真しいの板が掛けられている。
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