"27枚目の真実" 第2話
しかし20分が過ぎても、妻の姿は見えなかった。
胸の奥にさながまれた。
健はちがり、女性トイレの入へ向かった。通りかかる女性にをげて尋ねた。
「すみません。に青いシャツを着た女性はいませんでしたか」
だが、誰も見ていないと答えた。
健は売へ戻り、レストラン、喫煙所、駐を歩き回った。それでもはいなかった。
30分が過ぎた頃には、臓が速く打ち始めていた。
「これはおかしい」
健は急いでに戻った。もしかすると、が先に戻っているかもしれないとったからだ。だがのに妻はいなかった。助席にはの鞄がそのまま置かれていた。
財布、鏡、、ハンカチ。
持ち物はほとんど残っている。
健の全に鳥肌がった。
彼はサービスエリアの放送へ駆け込み、息を切らしながら職員に訴えた。
「すみません。妻を探してください。トイレにくと言ったきり戻らないんです」
職員はすぐにマイクを取った。
「柄サービスエリアをご利用のお客様におらせいたします。青いシャツをお召しの33歳くらいの女性をお探しです」
放送が何度も流れた。健は建物のでを澄ませ、どこかからが現れるのを待った。
しかし、何も起こらなかった。
午4を過ぎてもは戻らなかった。健は管理事務所へり、責任者に事を説した。
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「午2頃にトイレにくと言ったきり、3以戻ってきません」
管理者は眉をひそめ、すぐに110番通報した。
20分ほどして、パトカーが1台到着した。40代半ばの班らしい警察官と、若い巡査がりてきた。
「通報された健さんですか」
「はい。妻がいなくなりました」
健は震えるで免許証を差しした。警察官は帳をき、状況を1つずつ確認した。
「奥様のお名は?」
「です。33歳です。青いシャツにジーンズで、黄い使い捨てカメラを首からげていました」
警察官は防犯カメラの映像を確認することにした。管理職員が録画を巻き戻し、黒の粗い映像が画面に映しされた。
健は息を止めて画面を見つめた。
「あそこです」
青いシャツの女性がトイレの方へ歩いている。違いなくだった。
しかし、がトイレに入った、その姿は映っていなかった。そこはカメラの角だった。
「トイレのは撮されていないのですか?」
「プライバシー保護のため、内部は撮していません」
健は拳を握った。
駐の映像に切り替えると、午210分頃、黒いセダンが駐の隅にまっていた。の横には1の物がっている。
だが画質が悪すぎて、顔も装もはっきりしなかった。
その、警察官たちは聞き込みを始めた。売の員、レストランの従業員、駐の案内係、清掃員。
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ほとんどのが何も覚えていなかった。
ただ1、駐で誘導をしていた50代の男性が言った。
「午2半頃だったかな。女性が1、黒いセダンの横にっていたよ」
「に乗りましたか?」
「そこまでは見ていない。忙しかったからね」
健のに、恐ろしい像が浮かんだ。
は誰かのに乗ったのか。
それとも、連れられたのか。
が暮れ始めた頃、警察官は言った。
「ひとまず方者届を受理します。成の失踪の、自発なの能性もありますので」
健はわず声を荒げた。
「妻が自発にをるはずがありません」
しかし警察官は困ったように目を伏せるだけだった。
夜、健はの横に座り込んだ。空は暗くなり、サービスエリアにはの音だけが流れていた。
「どこにいるんだ、」
答える声はなかった。
健は助席に残されたの鞄をけた。財布には分証と現、そして族の写真が入っていた。さらに奥を探ると、さな黒い帳がてきた。
最初のページには、の跡で付がかれていた。
815。
「また話があった。今度は脅迫だった」
健の目がきくいた。
次のページをめくる。
820。
「おを作らなければならない。方法がない」
825。
「で断られた。のところを探さなければ」
91。
「投資組から連絡があった。最のチャンスだと言われた」
910。
「契約した。もう戻りはできない」
918。
「失敗した。全てが終わった」
そして最の文章は、失踪の921だった。
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