"化粧品社長の復讐" 第4話
「やじゃないわよ。なんでエミの布団のにあなたがいるのよ。」
「それはだな。えっと、ちょっと休憩。」
「嘘つくならもうしマシなこと言え。は、あなた今朝私に仕事で遅くなるって言ったわよね。嘘だったのね。もしかしてここ最ずっとエミのに通っていたわけ?」
「えっと。」
「志さん、もう話しちゃいましょう。ここまで来たらもうごまかせないわよ。エミ、どういうことなの?」
「見ての通りよ。」
「あなた私の親友でしょ?今までずっと信じてたのに。夫のことだって々と相談して、なんで私の夫にをしたのよ。」
「をした?それはちょっと違うんじゃないの?」
「え?」
「私だって志さんのことは最初にあったから狙ってたのよ。なのにそれをあっさりとに入れたのはマリ子でしょ。」
「え、私が?」
「あんたはいつもそうやって苦労をせずに私の欲しいものをに入れていくのよね。」
「はあ。いつもって何のこと?」
「今の仕事のことよ。あなたの務めている化粧品メーカーはね、私も働きたかった会社なの。それなのに私は次試験で落とされた。方、あなたはあれよあれよと最終面接までってあっさり就職が決まったわよね。」
「え、しかもいつもいつも楽しそうに仕事の話をして、でも忙しさにかまけて自分の夫を放っておいたでしょ。だから私が代わりに相をしてあげたのよ。
広告
」
「としたら彼は私に。今ではあなたなんかより私だものね。」
「は?」
「それにもう私たち、元にはもう戻れないから。」
「は?どういう?元には戻れないって。」
「実はね、私妊娠してるの。」
「え、えっちゃん妊娠してるの?」
「志さんにはで言うつもりだったんだけど、まり子もいるから言っちゃうわね。そう、私のお腹のにはいい子供がいるのよ。だから志さんにはちゃんと責任を取ってもらわなきゃ。」
「せ、責任ですって。」
「そうよ。」
「つ、つまり何が言いたいわけ?」
「もうマリコだって分かってるでしょ。志さんを私にちょうだい。子供には頼れる父親が必だもの。」
「え?何よ?もしかして別れないとかいうつもり?まれてくる子から父親まで奪うの?もう志さんの気持ちはあなたにはかけらもないのよねえ。志さん。」
「え、あ、えっと、えっちゃん本当に妊娠してるの?」
「本当よ。はい。これがエコ写真よ。この丸いのが赤ちゃん、いでしょ?」
「そ、そうか。じゃあこうなったら仕方ない。まり子、婚してくれ。」
「ちょ、ちょっとあなた、そんな簡単に決めていいの?エミの言いなりじゃない。」
「こうなったのも全ておが悪いんだぞ。いつも仕事仕事で、そんなに俺を慰めてくれたのがえっちゃんだったんだ。えっちゃんはおなんかと違って毎俺に寄り添ってくれたんだぞ。
広告
だから俺はおよりえっちゃんを選ぶ。おとはもう婚だ。」
「やった。これで志さんはついに私のものよ。お腹の子のおかげで私もようやくの目を見ることに。」
私は自分がどれだけバカだったかをいった。今まで何でも相談してきた相は親友どころかとんだ裏切り者だった。そして夫もまた。
もういい。こんなたちと関わりっていくのはごめんだ。私は私のを自力で切りくのだ。
こうして私は婚した。司に報告すると司は、あなたを忙しくさせすぎたと申し訳なさそうだった。私は答えた。
「もういいんです。私には仕事があります。仕事をもっともっと頑張って必ず成功しますから。」
今までの私は違っていた。そうって夫にもエミにも慰謝料も請求しなかった。私にはそんなものは必ない。
それからあっというに 30 が経った。
私はこの、とあるパーティーに参加していた。美容業界各方面の鎮が参加するパーティーだった。
そこで久しぶりのたちと会うことに。
「もしかしてマリ子?あなたマリ子じゃない?」
「え?」
名を呼ばれて振り向くと、そこにはかつての夫を奪った元親友と私を裏切った元夫がいた。やはり来ていたのか。
元夫はかつて美容雑誌の編集者で、私と婚してから編集にまでなったとはの噂でっていた。
今ではすでに仕事をやめているようだが、元編集としてこのパーティーに呼ばれたのだろう。そして元親友はその妻といったところかな。
広告
おすすめ作品
-
完結第16話
血染めの写真と三文字のSOS
夕方のコンビニの床に落ちていた一枚の写真。微笑む少女の横には、まだ乾ききっていない赤黒い生血がべっとりと付着していた。 裏返した瞬間、息が止まる。震える筆跡の住所と、指先の血で擦り付けられた『SOS』の三文字。 妻に捨てられ、八歳の息子と写真館を営む私には分かった。この血は付着して数分も経っていない――今すぐ行かなければ手遅れになる。 警察に通報し駆けつけた古い民家の階段下には、右足を骨折し倒れ伏す母親と、自らの手のひらを切り裂いた六歳の少女がいた。 「……だれ?」 母を庇い、血まみれの手で私を睨み据える少女の瞳が訴えていた、あまりに残酷な真相とは。親子関係|金銭問題2.4万字5 200 -
完結第20話
長女にだけ渡された鍵
父の四十九日。「お前が一番しっかりしている」と病床の父から金庫の鍵を託された長女の私は、弟と妹の前で鉄の扉を開けた。だが中にあった私の通帳は残高一万円で、二百八十万円あった預金は弟の名義で全額引き出されていた。問い詰める私に弟は「親父に頼まれた」と父の直筆の手紙を突きつけ、妹も父と交わした別の密約を叫び始める。そこへ男が現れ、父が実家を担保に借りた五百万円の借用書を突きつけてきた。裡切られた|兄弟姉妹|相続|金銭問題|修羅場3.0万字5 92 -
完結第25話
祖父が私に遺した最後の拒否権
亡くなった祖父の果園を三千二百万円で売却するため、東京で働く私は十年ぶりに実家へ呼び戻された。生活苦に喘ぐ父と妹の結婚資金のため、名義を持つ父は契約を急いでいたが、司法書士が出したのは「長孫である私の書面同意がなければ売却は無効」という祖父の遺言だった。早く終わらせようとペンを握った私は、ふと買い手企業がここを何にするつもりなのか尋ねた。山を削り大型トラックの夜間中継所にすると聞かされた瞬間、私は手元のペンを静かに机へと置いた。祖父母と孫|相続|親子関係|金銭問題3.7万字5 111 -
完結第19話
完璧な夫に給料を突き返した朝
毎月二十五日、夫は手取り四十五万円の給料を一円も引かずに私の口座へ振り込み、親戚の前で完璧な夫として称賛されている。だがその裏で、私は息子の塾代を払うために結婚五周年の指輪を買取店へ持ち込んでいた。固定費と夫のカード代だけで毎月赤字が続き、私の独身時代の貯金も底をついた。翌朝、いつも通り振り込まれた四十五万円の通知を見つめた私は、その全額をそのまま夫の口座へ送金し、スマートフォンの画面を伏せた。嫁姑|夫婦|金銭問題|修羅場2.9万字5 7822 -
完結第21話
優しい教室で震える息子
息子が突然学校に行けなくなり、担任は「いじめなどなくクラス全員に愛されている」と胸を張った。不審に思った私が息子のランドセルを調べると、底板の裏から三十七枚の給食費受領書が出てくる。我が家は困窮などしていないのに、三ヶ月間、生徒全員が日替わりで息子の昼食代を立て替えていた。私が学校へ確かめに行こうとした瞬間、息子は「言わないで」と叫んで床に泣き崩れ、その紙片を必死に胸へ抱え込んだ。怒り|裡の顔|親子関係|金銭問題3.2万字5 6057 -
完結第15話
五人の元彼と三万一千円
結婚式当日の朝、ホテルのフロントに差出人不明の現金書留が五通届いた。中身はすべて、三万一千四百八十円という奇妙な端数のご祝儀だった。面識のない私の歴代の元彼五人からだと気づき、私は血の気を引かせて金庫への保管を頼み込む。だが、不審に思った夫が私の手提げから抜き取ったのは、三週間前に私がその五人へ同額を送金した明細だった。親族紹介まであと十五分、夫は控え室の鍵を閉め、冷たい目で私を見下ろした。夫婦|裡の顔|金銭問題|修羅場2.2万字5 166 -
完結第18話
退職金と三百万円の借金
三十二年間勤めた会社を定年退職する日、人事に呼び止められた私は、一枚の紙を突き出された。それは私の名義と私印で作成された、三百万円の福祉貸付金の借用証書だった。返済が済むまで退職金は支払えないと告げられるが、私に借金の覚えなど一切ない。震える手で書類の日付を確認すると、そこには十一年前、夫が急逝して告別式を行っていた日の数字が並んでいた。私は退職の合意書へのサインを拒み、人事の机に手をついた。怒り|退職金|金銭問題|修羅場2.6万字5 603 -
完結第19話
レジ打ちの妻は恥ずかしい
結婚式まであと一か月。婚約者から突然、私の名前が印刷された『退職届』を差し出された。「うちの嫁がスーパーでレジ打ちなんて困る」と義母と決めたという。冗談だと笑おうとした私に、彼は真顔で「取引先に見られたら恥ずかしい」と言い放った。この三年間、一生懸命働く私の姿が好きだと言ってくれたのは嘘だったのかと問うと、彼は静かに言った。「恋愛と結婚は、違うんだよ」。私は差し出されたペンを机に押し返した。裡切られた|怒り|金銭問題|修羅場2.9万字5 578 -
完結第14話
年商一兆円の父にワインをかけた婚約者
創業家の御曹司との顔合わせ当日。ボロ車で駆けつけた私の父を見た義母は、「貧乏人の娘が」と父の頭から赤ワインを浴びせかけた。婚約者も冷笑し、父を詐欺師呼ばわりしてロビーで土下座を迫る始末。 だが、父は一言も取り乱さず、静かにワインを拭った。 「この縁談はなかったことに」 指輪を投げ返し、父の向かった先は日本中が恐れる巨大財閥の最上階。傲慢な親子が信じていた“金と権力のルール”で、静かな断罪劇が幕を開ける。因果応報|人生逆転|金銭問題|修羅場2.1万字5 129 -
完結第15話
千五百円の仕送りと暴かれた嘘
『仕送りありがとう。毎月1500円でも卵で頑張ってるよ』。アメリカ留学中の娘から届いた1通の手紙と写真に、元教師の妻・登美は息を呑んだ。 毎月17万円を送金していたはずが、銀行で判明したのは「海外送金は10ドル、残りは夫の隠し口座へ振替」という残酷な横領の証拠。 超ドケチなモラハラ夫は、娘の命綱を着服して新卒の部下と不倫し、豪遊を繰り返していたのだ。全てを録音した登美は、土下座して泣きつく夫の前に離婚届とペンを叩きつける。そのペンを見た夫が絶叫した理由とは――。親子関係|金銭問題2.2万字5 43