"壁の中の合唱団" 第7話
はの古い通帳を追跡しました。
はかかりましたが、古い入記録が見つかりました。いにわたり、の座には毎同じに、同じ額が振り込まれていました。お盆や正には、さらにきな額が入ることもありました。
入者の名を見た瞬、の指先が震えました。
渡辺茂。
建設委員であり、会館の鎮である渡辺が、、にを送り続けていたのです。
これで、のに隠れていたは、はっきりと形を持ち始めました。
は浩司の失踪を徹底に調べ直しました。
2008、が姿を消す直、彼の携帯話には渡辺茂との通話記録が何度も残っていました。い通話が何度も繰り返され、夜の通話もありました。何か切迫した事が起きていたことはらかでした。
周囲の証言も集まりました。
その頃、の遣いはさらに荒くなっていました。ギャンブルの借が膨らみ、まとまったが急に必だったようです。
彼は妻にこう言い残してをたといいます。
「当ててくるから待ってろ」
髭をえ、妙に嫌よく、までっていたそうです。
それが、の最の姿でした。
最初は、渡辺はでのを塞いできたのでしょう。1991のあの夜、の壁を作ったは、秘密をっていました。
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自分ので恐ろしい壁をてたのです。らないはずがありません。
渡辺は、そのを塞ぐためにを払い続けました。
しかし、受け取る側の欲望はしずつ膨らんでいきました。もらえばもらうほど、さらにきな額を求めるようになったはずです。
渡辺にとっては、いつ爆発するか分からない限爆弾でした。
そして2008、はとうとう耐えきれないほどの額を求した。
はそう見ました。
渡辺は秘密をる最のを、永に黙らせることを選んだのです。
なのは、ここでした。
1991の3の殺害については、公訴効が成していました。けれど、2008の浩司の失踪は違います。法律はすでに変わっており、この事件ならまだ効には届いていませんでした。
もしの遺体を見つけ、殺害を証できれば、渡辺を罪に問うことができる。
の目にが宿りました。
20の扉は、法の壁によって閉ざされていました。しかし、渡辺自がたにけてしまった扉がありました。罪を隠すための、もう1つの罪です。
はの携帯話の最の波を追いました。
波が途絶えた所は、渡辺が所するあいの倉庫のくでした。建設資材を積んでおく、通りのない所です。
は令状を取り、その帯を掘り返しました。
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最初の数は何もませんでした。裏は広く、歳はく流れていました。捜索にあたる刑事たちも次第に疲れていきました。
それでもは諦めませんでした。
目を避けられ、1で運べる所。を使わずに埋められる所。がればが流れ、がえ、誰も気づかなくなる所。
条件を1つずつ当てはめ、掘る所を絞っていきました。
そして数、倉庫の裏からの遺骨がました。
骨には、ぼろぼろになった作業着の切れ端が絡みついていました。DNA鑑定の結果、それは浩司であると確認されました。
借に追われて逃げたと言われていた男は、たいのに埋められていたのです。
証拠は積みがりました。
の座へ送していた渡辺。
が消える直の頻繁な通話。
最の波が途絶えた渡辺の倉庫。
そして、その倉庫の裏から発見されたの遺骨。
すべての矢印が、渡辺茂を指していました。
はついに、渡辺を警察署へ呼びしました。
渡辺は最初、余裕のある表で現れました。価なスーツを着こなし、弁護士まで連れていました。元の名士らしい威厳をまとい、品な声で言いました。
「私に何の罪があると言うんですか」
は焦りませんでした。
まず、の通帳記録を机に置きました。
「い、浩司に毎おを送っていますね。
何のおですか」
渡辺の眉が、わずかにきました。
「困っているを助けただけですよ。それが罪になるとでも?」
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