"足柄サービスエリア失踪事件" 第5話
2002 7 10 、度目の取り調べがわれた。
「健さん、1991 5 11 はどこへきましたか?」
「ドライブをしていました」
「なぜ名速に乗ったのですか?」
「気分転換のためです」
「柄サービスエリアにち寄りましたか?」
秒、秒、秒、は黙り続けた。
警部はをに乗りした。
「そこで鈴彩さんを見ましたか?」
「いいえ」
「ではなぜ、彼女の財布にあなたの指紋が残っているのですか?」
「分かりません」
警部は追加の全面鑑定を命じた。
2002 7 15 、刑事たちはの学同窓に聴取を実施した。
同級・の証言。「健先輩は彩のことに完全にで、彩がの男性と話すだけで激しく嫉妬していました」
同級・斎藤の証言。「執着が尋常じゃなかった。彩が嫌だと言っているのに、ずっとつきまとっていました」
同級・松本の証言。「彩が結婚すると聞いて、先輩は完全に打ちひしがれていました。なぜの男を選んだのか、ずっと独り言を呟いていました」
最も決定なのは同級・寺の証言だ。
「1991 5 11 の夕方、頃に健先輩から話がかかってきました。声が震えておかしくて、『俺、変なことになった』と言っていました。詳しく聞こうとしたら突然話が切れました。公衆話からの通話だったらしく、背景に速をが通り過ぎる音が聞こえました」
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警部が軸を照した。
柄サービスエリアで事件が発したのは午 4 過ぎ。
がインターを通過したのは午 5 40 分。
友に話をかけたのは午 6 。
すべてのが完全に致していた。
2002 7 20 、警部はを再び呼びした。
「健さん、1991 5 11 の夕方、友に話をかけましたか?『俺、変なことになった』と話したという証言があります。何が変だったのですか?」
の顔が真っになった。
「覚えていません」
警部は机をく叩いた。
「さん、嘘をねればさらにい罪に問われます。鈴彩さんに現で会ったのですか、それとも会っていないのですか?」
の目から涙が溢れ始めた。
「私は… 私は…」
だが最まで全てを自することはなかった。
警部には分かっていた。もうし追及すれば、彼はすべてを状するだろう。
完璧に見える犯罪には、必ず取り返しのつかない単純なミスが隠れている。
2002 8 、警部は最の証拠のピースを探すため、科学警察研究所に追加の精密鑑定を依頼した。
「財布を隅々まで再分析してください」
2002 8 5 、追加鑑定報告が届いた。
財布の内側の布面から微細な繊維が検された。
それは 1980 代半から 90 代半のトヨタクラウンのシートに使用されている素材だった。
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警部の背筋に寒気がった。
1991 当、はトヨタクラウンを所していた。
この財布は、彼ののに度置かれていたことが確定した。
警部はつの疑問を抱いた。財布はどのようにしてロッカー裏の隙に入り込んだのか。
誰かが図に隠したに違いない。
警察は改修の施設構造図を入した。
ロッカーは壁に密着しているが、部からセンチほどの隙がする。
に物を置き、ろへ押し込めば、隙に滑り落ちる構造だ。
犯はわざとロッカーのに財布を置き、壁との隙へ押し込んだのだ。
2002 8 10 、警部は事件当の系列を再構成した。
午 3 45 分、匠と彩の夫婦が京を発。
午 4 5 分、柄サービスエリアに到着、彩がをり建物へ入る。
午 4 20 分、が柄インターに入。
午 4 30 分頃、もサービスエリアに到着。
午 4 35 分頃、が彩の姿を発見。
午 4 40 分から午 5 5 分のに事件が起こる。
午 5 40 分、がインターを通過。
午 6 、が友に「変なことになった」と話をかける。
すべての系列が完全に繋がった。
警部は捜索隊を編成し、柄サービスエリア周辺の林を再び斉捜索することにした。
数の警察官が員されたが、のが経過したから、遺体の痕跡を見つけることはできなかった。
警部は最の段として、への追及をめることを決めた。
2002 8 25 、度目の取り調べ。
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