"長野中部山岳紅葉山カップル失踪事件" 第2話
喧嘩している雰囲気は全くありませんでした。」
昼が過ぎると々の線はしずつ分かれ、は徐々に午の空気をまとい始めます。
それでも葉シーズンの曜のは相変わらず混雑していました。
には登客の音が続き、シャッター音と談笑の声が混じりって聞こえてきました。
は流れ。
午 3 頃、を始める々とまだ頂付をうろついている々で登はのきが複雑になっていました。
そして 15 20 分、このの事件を語るで必ず触れなければならない面が、まさにこの刻、の分岐点にある監カメラに映っていました。
その監カメラはつに分かれたを捉えていました。
へと続くは再び頂付へ向かう登。
へれるは渓の方へるでした。
まず画面から黒い登の男性が登します。
のバックパック、体格、装から見て優と推定される物でした。
彼は周りを見回したり、誰かを探すようなそぶりもなく、ためらいもなくへと続く登りを選んで登っていきます。
歩みはややい方でしたがってはいませんでした。
まるで何かを忘れて取りに戻るのような印象。
しかし画面のからはその理由をることはできません。
そして正確に 7 分の 15 27 分頃。
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今度は画面側のり入りの方から赤いジャンパーを着た女性が歩いてきます。
りと見られるこの女性はしばらく周囲を度見渡すような線を送った、すぐに渓方向へるを選びます。
携帯話を取りすこともなく、分岐点の標識のでためらうこともありません。
まるで最初からそのをこうとに決めていたかのように、自然でためらいのない取りでした。
同じに同じコースを登っていた恋。
わずか 7 分の差で同じ分かれを通り過ぎながら、互いに正反対の方向を選んだのです。
そして 16 10 分、坂に設置された別の監カメラがの最の痕跡を残します。
の坂を捉えるその画面には、瞬すれ違う黒い登の男性、そして数分の隔を置いて通りすぎる赤いジャンパーの女性が映っていました。
撮角度と勢の々の混雑ので、が同に同じフレームに収まることはありませんでしたが、帯から見てこの 16 10 分がが公式に確認された最の刻でした。
当のの没は 17 45 分。
を終えるにはまだ 1 以の余裕がある刻でした。
しかしそれ以、のどの監カメラにも、どの登客のカメラにも、誰の目にも優とりは度と現れませんでした。
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その夜、京へ帰るはずの。
の携帯話はずっと源が切れたままだった。
メッセージアプリの最終接続は午 3 台で止まっており、族や友たちが送るメッセージには既読の印がつかないまま積みなっていきました。
いつものにかかってくる話もなく、「着いたよ」というメッセージも届きませんでした。
族は最初、交通渋滞やバッテリー切れを疑いました。
しかし夜 11 を過ぎ、夜 0 を回っても何の連絡もないと、は恐怖に変わり始めました。
翌の 10 20 、「昨へくと言ってかけたまま連絡がつきません。話がとも切れています。もしかしたらで事故にあったのではないでしょうか。」
優の族とりの族がそれぞれ警察に方者届をします。
届けを受理した松本警察署は当初は単純な遭難事故と判断しました。
週末に登客がいでは、が暮れたにに迷い、夜をかすケースは珍しくありませんでした。
携帯話のバッテリーが同に切れた能性、あるいは渓の方でを滑らせてけなくなっている能性。
最初はその程度に考えていました。
しかしこの事件はすぐに警察や救助隊が何度も経験してきた平凡な遭難事故の枠を超え始めます。
10 21 朝、斉捜索が準備されると同に、真っ先にいたのは監カメラの分析チームでした。
警察は公園と協力し、駐や主な登、ロープウェイ周辺に設置された監カメラ約 10 台の映像を確保します。
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