"7年目の地下貯蔵庫" 第8話
それでも、は諦めませんでした。
記憶はれても、真実は消えない。
そう信じていたからです。
彼は11の証言を丹に集めることにしました。
真っ先に解くべき疑問は、ただ1つでした。
誰が、どのようにして葵をあの貯蔵庫に閉じ込めたのか。
は7の事件記録を最初からもう1度見直しました。あせた類のには、当は見過ごされたさながかりがいくつも残っていました。
彼はを指先でたどりながら読みめました。
そんな、1の男の名が目を引きました。
茂。
7、満作ラーメンの常連客だった男です。その47歳。仙台の業帯で働いていたの男でした。
記録によると、は葵に特別ないを寄せていたようでした。に来るたびに葵の姿を探し、わざと遅いにち寄って話しかけることもあったといいます。
には葵にプレゼントを渡そうとして断られたこともあったそうです。
7、所のたちのでは、について噂する声がなくありませんでした。
いいをした男が、若い娘にしつこくつきまとっている。
そんな話でした。
しかし当、事件はとして片付けられたため、をきちんと調べることはありませんでした。
のに、1つの疑が浮かびました。
もしかして、が振られた腹いせに葵を襲ったのではないか。
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葵が消えたあのの夜、がのくにいたのではないか。
はすぐにの方を探しました。
はそのも仙台にんでいました。今では54歳になっていました。髪はくなり、顔には齢相応のしわが刻まれていました。
警察署へ呼ばれたは、最初から激しく反発しました。
取調で向かいった、の顔はひどく緊張していました。7ものことで刑事が自分を呼んだ理由すら、最初は察しがつかない様子でした。
しかし、が葵の名をすと、の表が妙に揺れました。
「私があのお嬢さんを好きだったのは事実です。それは認めます。だからといって、私がを殺したなんて、そんな馬鹿な話がありますか」
の声は震えていました。
それが無実の訴えなのか、恐れなのかは、すぐには分かりませんでした。
はその顔をじっと見つめました。嘘をついているの目かどうかを見極めようとしました。
の話によれば、彼は葵が姿を消す数からへを運ばなくなったといいます。
葵に気持ちを断られたことが気まずく、もう満作ラーメンにはけなくなったというのです。
言われてみれば、無理のない話でもありました。
は、の当の取りを1つ1つ洗い直しました。7のことなので簡単ではありませんでしたが、昔の職の同僚たちの証言が残っていました。
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葵が消えたあの曜の夜、は職の同僚たちと緒に別の町で酒をんでいました。複数のが、のことをはっきり覚えていました。
「あのは遅くまで緒だった」
「確か、終くまでんでいたはずです」
証言は致していました。
にも距にも、がその夜、満作ラーメンにいた能性はほとんどありませんでした。
の容疑は、そうしてれました。
葵にいを寄せていたという事実だけで疑われましたが、彼は殺とは何の関係もなかったのです。
ただ、は取調べを終えてちがる、こんな言葉を残しました。
「あのお嬢さん、本当にいい子だったのに。あの夜、何があったのか、私は今でもそれが気がかりなんです」
が容疑者かられると、捜査は振りしに戻ったかのように見えました。
しかしは、まさにその点でな事実に気づきました。
問題は、あの貯蔵庫でした。
葵の遺体が発見されたのは、釜跡の裏に隠された貯蔵庫です。
はその所を、もう度じっくりとい浮かべました。
そこは、誰でも入りできる所ではありませんでした。入が隠されており、の事をよくるでなければ、そんな空があることすら分からない所でした。
のような客が、その貯蔵庫のをるはずがありません。
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