"蜂蜜先生の救命列車" 第4話
しかし血糖を起こした原因は残っている。
そして本来なら、できるだけく病院へ運ぶ必があった。
恵がスマホを取りした。
「救急を呼びます」
その、内が再びきく揺れた。
止していた列が、ゆっくりときした。
やがて列は最寄り駅に緊急した。
俺はちがり、窓のを見た。
駅には着いた。
だが、ドアはすぐにはかなかった。
救急のサイレンも聞こえない。
嫌な予がした。
乗客の1が窓際にち、駅員に向かって声を張った。
「ここに病がいるんだ! 救急はまだか!」
駅員は困りきった顔でをげた。
「申し訳ありません。救急が来られる状態ではありません。駅までのが倒で塞がれているんです」
「そんな……こっちだって緊急なんだぞ」
乗客たちのに、が広がった。
俺は駅員にづいた。
「刻もく治療が必です。今すぐ病院へ運べないなら、ここで状態を定させるしかありません」
駅員は真剣な顔でうなずいた。
「何が必ですか」
「経補液はありますか」
「自販売にあります。すぐに買ってきます」
「それから、駅員休憩を使わせてください。横になれる所が必です」
こうして、駅員休憩が簡易保護として使われることになった。
俺はを抱きげた。
った以に軽かった。
腕ので、の体はまだ頼りなく力が抜けていた。
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恵が配そうに横を歩く。
駅員休憩には、古いソファと机があった。俺はをソファにそっと寝かせ、姿勢をえた。
駅員が経補液を持って戻ってきた。
俺はキャップをけ、の元へづけた。
「ちゃん。しずつでいい。このをんで。慌てなくていいから」
は々しくうなずき、舐めるようにしずつんだ。
本来なら点滴が必だった。
だが、ここには材がない。
できることを積みねるしかなかった。
「駅員さん、毛布はありますか。体を温める必があります」
「宿直に何枚かあります。すぐ持ってきます」
駅員はそう言ってっていった。
しばらくして毛布が運ばれ、俺はの体を包んだ。体温ががると、状態はさらに悪化する。温めながら、呼吸と脈を確認し続けた。
恵は部の隅で、両を握りしめていた。
目を閉じ、何かを祈るように唇をかしている。
俺はなるべく穏やかな声を識した。
「とりあえず、状態は定してきました。あとは救急が到着次第、病院へ運んで本格な治療になります」
恵は目をけ、くをげた。
「ありがとうございます。なんと言ったらいいか……」
「いいんです。今回は乗客の皆さんも気にかけてくれています。列ので待っているでしょうから、報告しにきませんか」
恵は涙を拭き、うなずいた。
「そうですね」
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俺たちは休憩をた。
廊へると、音がしく聞こえた。のいないところで、確認しておきたいことがあった。
俺は歩きながら、恵に尋ねた。
「さんは、ダイエットでもしているんですか」
恵の肩がわずかに揺れた。
「やっぱり、そう見えますか」
「体は針のように細い。でもにはしっかり筋肉がついています。どういう状況で血糖になったのか、っておきたいんです」
恵はいため息をついた。
「は陸選なんです。もスポーツ推薦でと言われるくらい、県会では常に位です」
「なるほど」
「体管理はある程度していると分かっていました。でも、まさかここまでとはっていませんでした」
俺はを止めた。
「アスリートには減量という苦がついて回ります。でもさんのような成期の女が、無理な事制限をするのは非常に危険です」
「分かっています」
恵はうつむいた。
「私もなるべく気にかけるようにしていたんです。でも、シングルマザーで育てているので、1にするがくて……反省しています」
「恵さんがすべてを背負う話ではありません」
俺は静かに言った。
「スポーツ推薦を狙えるほどなら、体管理については陸部の顧問や指導者も、もっと気を配るべきです」
恵は黙ってうなずいた。
話を聞くと、恵はの仕事だけでなく、夜にネットを通してできる仕事もしていた。
活を支えるために、かなり無理をしているようだった。
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