"消えた弟と制服の父" 第2話
続いて元の消防団員が軽トラックで私へ入ってきた。所の々、元のボランティア、介自が関わっていたボーイスカウトの関係者も集まった。1もしないうちに、庭とその先の細いには両が並んだ。
警察署は郵便受けのくに仮設の指揮本部を置いた。
最初に投入されたのは警察犬だった。
ハンドラーに導かれた犬たちは、庭のをゆっくり回り、それからの方へ向かった。拓也の匂いを追うように砂利をんだが、50mほど先のカーブでを止めた。
そこから先へは続かなかった。
ヘリコプターが空を旋回した。ローターのが畑の埃をいげ、い音がの斜面に響いた。
男たちは川を渡り、け垣のそばの背のいをかき分けた。縁側の、物置の裏、古い井戸、排溝まで確かめられた。
涼子は械のように質問へ答えた。
最に拓也を見た所を指差し、何を着ていたか、どんな遊びをしていたか、何頃まで声を聞いたかを繰り返した。彼女のは震えていたが、をれようとはしなかった。
介は無表で境界線を何度も歩いた。
警察官に、どれくらいしていたかと尋ねられると、彼は「約45分」と答えた。聞き取った警察官はそれをき止め、特にコメントすることなくうなずいた。
午4までに、捜索範囲はあらゆる方向へ約3kmまで広がった。
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所の々は納や物置をけた。消防団員は捜索済みの区画ごとにるいオレンジのテープで印をつけた。川沿いも、畑も、森の入りも調べられた。
だが何も見つからなかった。
靴1つなかった。
跡1つなかった。
類の繊維も、血痕も、折れた枝さえもなかった。
太陽がの背に沈むと、気温が急にがった。コップに入ったコーヒーが配られ、湯気がくった。誰かが涼子を休ませるために町へ連れていこうと申したが、彼女は首を横に振った。
「あの子はここに戻ってくるわ」
彼女は縁側からかなかった。
「あの子はいつも戻ってくるの」
その頃、介は度のへ入った。
しばらくしててきた、彼は制に着替えていた。ひげをえ、子をかぶり、警察官としての姿に戻っていた。
「その方がいい」
彼はそう言った。
「公な姿に見える必がある」
涼子は何も答えなかった。
18、署自らがそのの捜索の断を告げた。
「夜けとともに再する。まだ終わっていない」
ボランティアたちは疲れ切った顔でうなずいた。1が芝から黄いおもちゃのトラックを拾い、まるで壊れ物を扱うように縁側のすりへ置いた。
最の両がると、エンジン音は丘の向こうへ消えた。
残ったのは、々のを抜けるの音だけだった。
涼子は寒さに耐えるように腕を組み、暗くなった庭を見つめていた。
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介はその横にち、息子が今にも戻ってくるかもしれないかのように庭を見続けた。
のでは、昼のために用されたサンドイッチが、つかずのまま台所のテーブルに残っていた。
庭のブランコがで1度だけいた。
かすかなきしみ音がして、また止まった。
世界は、拓也が最にっていた芝の角と、その周囲の静寂へと狭まっていた。
1991319の夜けとともに、捜索は再された。
の周囲の丘に、しい捜索グリッドが引かれた。隣の町から応援の警察官が来た。消防団員、ボランティア、ボーイスカウトの若者たちも加わった。
緑のシャツにネッカチーフをつけたたちは、懐灯とトランシーバーを持ち、1列になって茂みをんだ。誰もが、よりきな声で呼べば拓也が戻ってくるかもしれないと信じたいように、その名を繰り返した。
午までに、約100がいていた。
ヘリコプターはくび、馬に乗った警察官も畑の周辺を確認した。がに沿って残り、叫び声はい空気のへ吸い込まれていった。
介は捜索のを歩き回り、静に指示をした。
クリップボードを持ち、図を確認し、捜索区域を記録した。彼をる々は、彼が職務を全うしようとしているのだと言った。らない々のには、その落ち着きを奇妙にじる者もいた。
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