"凍った再婚式" 第4話
はるかという女性の名をっていることさえらなかった。
夫から見れば、私は36と同じ妻だった。
自分の予定を覚え、薬を用し、をえている。
そして自分がいなくなったも、きっと同じで静かに暮らす女。
そんなふうにっていたのかもしれない。
けれど、その普通の活のでは、全く別のことがいていた。
浜さんは、共財産の流を防ぐために必な続きをめた。
京都のマンション購入資。
共座から引きされた。
正夫が個名義の座へ移した資。
1件ずつ資料へまとめられていった。
そして、正夫の退職についても確認がめられた。
支予定額は約2500万円。
婚姻期と勤務期がくなっていることから、婚の財産分与でな対象になる能性があった。
正夫が退職を受け取った直に、はるかや別座へ移してしまえば、から追うのが難しくなる。
浜さんは必な保全続きをめた。
裁判所の判断がるまで、正夫が自由に処分できないようにするためだった。
会社にも、婚姻財産をめぐる法続きがんでいることが、必な形で通された。
正夫は何もらなかった。
台所では炊飯器が音をてていた。
居ではテレビからニュースが流れていた。
正夫はソファに座り、聞をめくっていた。
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どこにでもある、定の夫婦の夜だった。
しかしその同じに、私の元では正夫の資産状況を示す類が増えていた。
その頃、私はもう1に連絡した。
代からの親友、玲子だった。
玲子とは50以の付きいになる。
結婚も互いのをき来し、子育てや親の介護、夫の愚痴まで何でも話してきた。
正夫とも顔見りだった。
そして信じられないことに、玲子は314の披宴へ招待されていた。
正夫は周囲に、私たちはすでに婚について円満に話しっていると説していたらしい。
「佳子も理解してくれている」
「い結婚活だったから、最はお互い自由にきようという話になった」
「佳子も僕とはるかのことを祝福している」
そんな話をしていた。
だから共通の友まで、堂々と招待していたのだ。
私は玲子に話をかけ、事を全て話した。
玲子は最初、言葉を失っていた。
「ちょっと待って。あの招待状、本当にあなたもってるとってたのよ」
「今はってるわ」
「正夫さん、あなたが承したって言ってた」
「承した覚えはないわ」
玲子の声がりで震えた。
「私、かない。そんな式」
「ってほしいの」
玲子は黙った。
「どういうこと?」
「最列に座って」
私は淡々と続けた。
「でも何も言わなくていい。正夫にも、はるかさんにも」
「佳子……」
「ただ、そこにいて」
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玲子はしばらく黙っていた。
い付きいだから、私が何を頼んでいるのかすぐ理解したのだろう。
「証になってほしいのね」
「そういうもあるわ」
「には?」
私は窓のを見た。
の名残のたいで、庭の枝が揺れていた。
「全部、覚えておいてほしい」
玲子はく息を吐いた。
「分かった」
「無理に何かする必はないの」
「分かってる。でも私はく。あなたの代わりに、ちゃんと見てくる」
話を切った、私はカレンダーを見た。
314まで、あと12。
正夫はにに嫌がよくなっていた。
しいネクタイを買った。
美容院へった。
ゴルフ仲との話でも、やけに楽しそうな声をしていた。
ある夜、私は正夫のスーツをクリーニングへした。
ネイビーの、し沢があるものだった。
「これ、14までに必?」
何もらないような顔で尋ねると、正夫は瞬だけ私を見た。
「ああ。ちょっと会社関係の集まりがある」
「じゃあめにしておくわ」
「頼む」
そのスーツを着て、夫は別の女性との結婚式へく。
そのことをりながら、私はクリーニングへ持っていった。
以の私なら、自分でも信じられなかったとう。
けれど、その頃の私はりを正夫へぶつけたいとはっていなかった。
鳴れば、正夫は警戒する。
問い詰めれば、財産をさらに隠す。
泣けば、私のさを利用するかもしれない。
だから何もしなかった。
36、族のために予定を管理してきた。
今度は、自分のためにを管理した。
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