"18万円の甘い嘘" 第6話
節子は作業を続けた。
帰宅、蔵庫をけた。
ほとんど何もない。
に座り込んだ。
「何やってるんだろう、私……」
全部涼介のせいだ。
そうった。
すぐに否定した。
違う。
自分が勝に通っているだけだ。
携帯話が鳴った。
涼介だった。
『節子さん、今もお疲れさまでした』
その声を聞いた瞬、涙が溢れた。
『どうしました?』
「何でもないの」
『無理しないでくださいね』
「うん」
『、会えませんか?』
節子は息を止めた。
『節子さんが来ないと寂しいです』
その言で、節子は決めた。
を作る。
どうにかしても会いにく。
翌。
節子は再び田へをげた。
「5万円……貸してもらえないかしら」
田の表が変わった。
「桂さん、本当に丈夫ですか?」
「丈夫。来には返すから」
「親戚のお葬式のお、まだ必なんですか?」
節子は瞬答えに詰まった。
「いろいろあって……」
田は迷った末、貸してくれた。
節子はその5万円もで使った。
週3回。
やがて週4回。
涼介に会うことが、いつのにかの目になっていた。
しかし、涼介の態度はしずつ変わり始めた。
節子が話していても携帯話を見る。
を握る回数が減る。
話もくなる。
節子は気づいていた。
けれど気づかないふりをした。
認めれば、すべてが終わる気がした。
ある、へくと涼介はいなかった。
「今はお休みです」
スタッフはそれだけ言った。
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事の連絡はなかった。
節子はへ帰り、携帯話を握りしめた。
晩待った。
翌も連絡はない。
その次のも。
週、ようやくいメッセージが来た。
『ご無汰してます。元気でしたか?』
節子はすぐに返信した。
『配したわ。どうしたの?』
返事は来なかった。
いてもってもいられずへくと、涼介はいた。
また若い女の隣だった。
以よりさらにそうなを着た女性で、涼介は満面の笑みを浮かべている。
節子はづいた。
「涼介さん」
涼介が振り向く。
「ああ、節子さん。お久しぶりです」
その軽さに胸が刺された。
「どうして連絡くれなかったの?」
「忙しかったんですよ」
「私、配したのよ」
「ありがとうございます」
涼介は笑った。
それだけだった。
すぐに若い女性へ体を向け直した。
節子は何も待った。
涼介は来なかった。
その夜は、ろくに話せないまま料だけ払って帰った。
ので、節子はさく泣いた。
窓に自分の顔が映る。
皺。
髪。
くすんだ肌。
「そりゃそうよね……」
若くて綺麗な女たちと比べれば、自分など見てもらえるはずがない。
そううほど、涼介を失いたくなくなった。
翌。
節子は田へ度目の頼み事をした。
「もう度、5万円……」
「桂さん」
田の声が厳しくなった。
「に貸した8万円、まだ円も返ってきてませんよ」
節子はへをげた。
「お願い。本当に困ってるの」
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「何に使ってるんですか?」
「それは……」
「正直に教えてください」
言えなかった。
い沈黙の、田は首を振った。
「ごめんなさい。これ以は貸せません」
節子は絶望した。
頼れるがいない。
親戚とは疎。
友達と呼べる相もいない。
その夜、節子はインターネットで「すぐにおを借りる方法」と検索した。
画面には消費者融の広告が並んだ。
簡単審査。
即融資。
無担保。
節子は申し込みフォームへ名を入力した。
職業。
齢。
収。
翌、話が来た。
「10万円まで融資できます」
節子はほとんど迷わなかった。
利18%。
説はされた。
けれど、その数字がどれほどいものなのか考えなかった。
にあったのはつだけ。
これで涼介に会える。
10万円は、2週も持たなかった。
次は別の会社から借りた。
また10万円。
社から借り、別の会社へ返す。
返して空いた枠からまた借りる。
どれだけ借りているのか、節子自にも分からなくなっていった。
事はになった。
はぶかぶかになった。
仕事のミスが増えた。
田は毎のように鳴った。
田は何度も配してくれた。
それでも節子は何も話さなかった。
携帯話には、今度は涼介ではなく融会社から話がかかるようになった。
「返済が遅れています」
「いつ入できますか」
赤い文字の通も届いた。
節子は話を無し始めた。
追い詰められるほど、頼りたくなる相はただだった。
涼介。
節子はメッセージを送った。
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