"100億の身代わり花嫁" 第5話
だから美咲は蔵から結婚を申し込まれた、恐怖と同に確信した。
ついに敵の懐へ入れる。
5000万円を払ってもらうためだけに結婚したわけではなかった。
ここへ来ること自体が、美咲のい計画の部だった。
ドアの鍵がく音がした。
美咲はすぐに黒い装置を隠し、へ座り込んだ。
入ってきたのは竜の部だった。
男はコンビニ弁当を美咲のへ投げる。
「ほら。最の晩餐だ」
へ転がった弁当を見て笑った。
「貧乏にはこういう飯がお似いだろ」
美咲は何も言わなかった。
「あと数で妹はぬ。にはおも終わりだ」
男が両親まで嘲る。
それでも美咲は俯いたままだった。
男は完全に美咲のが折れたとったらしい。
「つまらねえ女」
そう吐き捨ててていった。
音が消える。
現、午2。
美咲はちがった。
残り6。
古いデスクトップパソコンへづく。
鳥エステートの裏帳簿を保管する内部ネットワークに、この端末が接続されていることは以から調べていた。
美咲は黒い装置を取りした。
父から受け継いだ技術を、自分なりにいをかけて組み直したものだった。
パソコンが起する。
美咲は素く内部へ入り、必な報だけを探し始めた。
数分。
画面へ量の記録が現れた。
鳥グループの裏。
架空会社を利用した資移。
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岸島の組織と繋がる座。
武田へ渡された。
政治や警察内部への正な支払い。
「やっぱり……」
美咲は息を呑んだ。
予以だった。
100億円どころではない。
何もから、複数の犯罪が隠されている。
まず妹を助けなければならない。
美咲は病院の管理システムへ接続し、妹の病の監映像を確認した。
例の黒スーツの男がいる。
タイムリミット直に病で騒ぎを起こし、その隙に妹へづけないようにする。
そので警察へデータを転送する。
そう組みてた。
次に証拠の複製を全な所へ送る。
転送がむ。
70%。
82%。
95%。
99%。
そこで止まった。
警告音。
画面が赤く染まった。
『見つけたぞ』
メッセージが表示された。
美咲の指が止まる。
『裏社会の幽霊、ゼロ』
息が詰まった。
ゼロ。
美咲が使ってきた匿名の呼び名。
誰にも正体をられていないはずだった。
『鳥の嫁に化けていたとはな』
「誰……」
美咲はすぐ防御へ切り替えた。
しかし相は異常にかった。
こちらが仕掛けた経を先回りするように封じていく。
病院で作させるはずだったプログラムまで止された。
『病院への権限を取得しました』
表示を見た瞬、美咲の全から血の気が引いた。
妹を守る段が消えた。
その、ドアがいた。
入ってきたのは竜の妻、夜子だった。
「まあ」
級なの匂いが狭い事務所へ広がる。
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「まだ泣いてるの?」
美咲は急いでパソコンを暗転させ、へ座り込んだ。
夜子は武田が残した類をヒールで踏んだ。
「まだサインしてないんですって?」
「……」
「本当に往際が悪いわね」
美咲が何も答えないと、夜子は突然頬を叩いた。
乾いた音が響いた。
「答えする気?」
「まだ何も言ってません」
「その目が気に入らないのよ」
夜子は屈み、美咲を見ろす。
「あなたみたいな貧乏は、最初から私たちに使われる側なの。ご両親が借で潰れたのも、妹が利用されるのも、いからでしょう?」
のに鉄のが広がる。
美咲は拳を握った。
今ここでってはいけない。
相は自分の正体に気づいていない。
「もっといいこと教えてあげる」
夜子が笑った。
「午8だった予定、倒しになったわ」
美咲の目がわずかにく。
「妹さんの命維持装置。午5に切ることになったの」
「……5?」
計を見る。
午4。
あと1。
夜子は笑いながらていった。
ドアが閉まる。
美咲はすぐパソコンへ向かった。
だが相にすでに権限を奪われている。
どうすればいい。
その。
源を切ったはずのモニターが突然るくなった。
映像通信がく。
画面の向こうにいた物を見て、美咲は息を止めた。
頬の傷。
蔵の秘。
庄慎也だった。
「やあ」
これまで度も見せなかった笑みを浮かべている。
「才ハッカー、ゼロ」
「庄さん……」
「ようやくで話せる」
「あなたが妨害したの?」
庄は子へく座った。
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