"300万円の口止め料" 第4話
わざわざたな借を作ってまで、私へ300万円を振り込んだのです。
私はそので300万円を、自分名義の別座へ全額移しました。
活費とは完全に切りし、1円も使わず保するためです。
もし使ってしまえば、になって「妻も財産処理に同し、その対価としてを受け取った」と主張される能性があります。
私はただの謝として受け取るつもりはありませんでした。
そのの午、福祉課の窓にの齢女性がやって来ました。
「息子の嫁がの通帳を持っていって、返してくれないんです」
震える声でした。
私は話を聞きながら、昨夜の義父の姿をいしていました。
内だからこそ、ごまかしが効く。
内だからこそ、周囲も最初はく疑わない。
夫はその「族」というを最限に利用しようとしているのではないか。
そして私のには、先の言葉が何度も浮かびました。
あの類、ただの続きではないかもしれない。
義父の財産で最も価値があるもの。
それは自宅と、町があったでした。
夫は以から何度も言っていました。
「あそこは駅からい。売れば相当な額になる」
夕方、私はある決をしました。
夫が何を企んでいるのか、確かめなければならない。
そのの夜、夫は接待で帰宅が遅いと言っていました。
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私は自宅へ戻ると、コートも脱がず、これまで度も無断で入ったことのない夫の斎へ向かいました。
夫婦であっても、越えてはいけない線はある。
私はずっとそう考えていました。
だからの斎には、本がいないには入らないようにしていました。それでも今は、義父の残りのを守るため、夫が何をしているのかる必がありました。
机のは几帳面に片づいていました。
名刺入れ。
仕事用の帳。
会社の資料。
見しただけでは、審なものはありません。
私は引きしをつずつ確認しました。
番のい引きしをけた、過の確定申告類のに、茶い封筒が押し込まれていました。
昨夜病で夫が持っていたものとは別です。
封筒の宛名は。
差は、都内の産会社でした。
から数枚のカラー資料を取りした瞬、指先がたくなりました。
産無料査定報告。
対象物件。
義父が暮らす自宅。
そして、元町の跡。
周辺の価、定売却価格、仲介数料まで詳細に記載されていました。
私が最も恐ろしくじたのは、査定額ではありません。
の付でした。
3週。
義父が倒れるずっとです。
夫は父親が緊急入院してから財産のことをいついたのではありませんでした。
すでに3週から、義父に無断でとの売却準備をめていた。
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では、なぜそこまで急いで現を必としているのでしょう。
封筒のさらに奥に、圧着式の通がありました。
融関からの督促です。
いた瞬、呼吸が止まりました。
ご返済残 45,000,000円。
4500万円。
宅ローンではありません。
私のらない、個の借でした。
ほかの類も確認しました。
投資用マンションの損失。
株式の信用取引。
複数の融会社からの借入細。
級のローン。
積みねると、とても介の会社員が簡単に返済できる規模ではありません。
は産会社の営業部でした。
社内規定も厳しく、額の個負債や透な銭取引が会社へられれば、を失う能性があります。
だからこそ、夫はどうしても借を消したかったのでしょう。
義父のと跡。
駅からく、まとまった広さがあります。
そこを売れば、4500万円を返しても余る能性がある。
ようやく全てがつながりました。
夫は義父の治療費を配しているのではありません。
自分の失敗を消すために、病気でった実父から産を奪おうとしていた。
私はスマートフォンのカメラ音を消し、枚ずつ撮しました。
査定。
借の通。
投資の損失細。
全てクラウドへ保し、は元の位置へ戻しました。
今、夫に気づかれてはいけない。
翌朝も私は普段通り朝を作りました。
は嫌そうにネクタイを締めながら言いました。
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