"新郎が消えた結婚式" 第13話
しいと会う。
信じてもいいがいるとる。
自分にも庭を持っていいのだとえる。
そして何より、兄が幸せになる姿を見るがあった。
45歳になった今。
子どもたちがのをり回る声を聞きながら、々昔のことをいす。
「らない!」
注しても、数分にはまたっている。
元気なのはいいことだといながら、こちらの体力が追いつかない。
そんな常ので、ふと航太から連絡が来ることがある。
「野菜届いたから取りに来い」
「また?」
「いんだよ」
「じゃあ週末く」
今では、そんな会話が当たりだ。
兄嫁とも仲がいい。
子どもたち同士も緒に遊ぶ。
末やい休みには族で集まることもある。
血縁だけを見れば、航太と私は何のつながりもない。
親同士が期結婚していただけ。
しかも、その親たちは2揃って私たちを捨てて消えた。
類だけ見れば、私たちの関係は頼りないものに見えるかもしれない。
でも私はっている。
族というものは、それだけでは決まらない。
私が15歳の。
親が消えた朝。
航太は、自分も学だったのに言った。
「俺が何とかする」
あの言葉通り、本当に何とかしてくれた。
朝から学へき、夜まで働いた。
私の学費を払った。
費をした。
学へけなくなった私を責めなかった。
を辞めるも、
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「学だけが全部じゃない」
と言ってくれた。
私が働けるようになってからも、何かあればいつも配してくれた。
そして結婚式の。
「卒のクズは参列しないで」
そう言われた私が、兄の幸せのために帰ろうとした。
航太は言った。
「俺も帰る」
自分の結婚式だった。
何かも準備していた。
たくさんの招待客が来ていた。
費用もかかっていた。
それでも兄は、自分の妹が侮辱される結婚を選ばなかった。
あのの公園のベンチで言われた言葉を、私は今でもはっきり覚えている。
「おは俺にとって何より切な族なんだから」
あれほどした言葉はなかった。
私はい、自分の庭環境を恥じていた。
母が何もの男性と付きったこと。
実父をらないこと。
再婚庭だったこと。
両親が借を残して逃げたこと。
を卒業していないこと。
誰かにられたら、きっと見される。
そうってきてきた。
実際、恵理子さんのようなもいた。
「育ちが悪い」
「卒」
「毒親の連れ子」
その言葉は、当の私が番気にしていたところを正確に刺してきた。
だから傷ついた。
でも今なら分かる。
私の母がどんなだったかは、私の価値を決めない。
を卒業できなかったことだけで、そののすべてが決まるわけでもない。
自分では選べなかった過を理由に、恥ずかしがり続ける必はなかった。
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私の夫も、それを教えてくれた。
兄嫁もそうだった。
兄嫁は初めて会った、私が10代から働いていたと聞いて「すごい」と言ってくれた。
学へっていない自分のことも、何の恥ずかしさもなく話していた。
夫も学歴や庭環境ではなく、私がどうきてきたかを見てくれた。
いろんなと会って、ようやく私は自分の過をそのまま受け止められるようになった。
そして何より。
最初からずっと、航太だけはそうだった。
登だった学の私に、
「苦労したんだな」
と言ってくれた。
誰かに理解してもらえた最初の記憶だった。
今、私の子どもたちはまだ若い。
母親である私のを、全部っているわけではない。
私が学の頃に学へけなかったことも。
親に置いていかれたことも。
兄が親代わりになったことも。
結婚式であんな来事があったことも。
いつかきくなった、話すが来るかもしれない。
その、私は何を伝えるだろう。
たぶん、昔の自分の幸を々と語ることはしない。
恵理子さんがどれほどひどいだったかを教えたいわけでもない。
ただ1つ。
本当の族とは何か。
それだけは話したい。
血がつながっているから族なのではない。
同じ名字だからでもない。
派な学歴があるから。
同じでまれたから。
そんなことでもない。
本当に苦しいにそばにいてくれる。
自分に何の得もなくても、を差し伸べてくれる。
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