1993年、フジテレビで放送された衝撃的なドラマ『悪魔のKISS』。バブル経済崩壊直後の華やかな社会の裏側を描き、視聴者に大きなインパクトを与えたこの作品は、放送終了後も語り継がれる問題作となっています。しかし、現在では地上波はもちろん、DVD化もされず、動画配信サービスでも視聴できない「お蔵入りドラマ」としてその名を残しています。
では、なぜこのドラマが再放送されることなく封印されてしまったのでしょうか?今回は、数々の理由から「地上波では二度と放送できない」と言われる『悪魔のKISS』について詳しく解説していきます。
『悪魔のKISS』は、三人の女性がそれぞれの運命に翻弄され、政治や宗教、借金といった闇に足を踏み入れていく物語です。
しかし、このドラマの魅力と問題点は、その過激すぎる描写にあります。主役の一人である時任貴子さんが、非常に衝撃的なシーンでヌードを披露するなど、当時のドラマとしては異例の大胆な内容が含まれていました。このシーンが原因で、時任さんの事務所が版権を買い取り、以後再放送やDVD化を断念したと言われています。
さらに、他の主要キャラクターたちも次々と問題に直面し、覚醒剤の使用や乱交パーティー、昏睡レイプなど、社会問題をリアルに描いたシーンが多く含まれています。
『悪魔のKISS』では、女性たちが陥る地獄のような状況がリアルに描かれています。その一つが、深津絵里さん演じる幸子のストーリー。彼女は、電話交換手の仕事をしているうちに、宗教団体に勧誘されてしまい、最終的には狂信的な信者となっていく様子が描かれています。
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