みかん小説
本棚

"離婚11日後、私に9億8000万円が当たった" 第20話

題名は『私の』だった。

そこには青い根とさな庭、そして私と向がを繋いでいる絵が描かれていた。

私が作文を受け取って言った。

「おばあちゃんのじゃなくて、このを描いたんだね」

向は力くうなずいた。

「うん。あそこはおばあちゃんの。ここは私たちのだもん」

その言葉を聞いて、私の胸の奥に温かいものが広がった。

10億円というおで買ったわけではない。

私たちが自分の力で築きげた居所だった。

その数、私は居のテーブルに過類を広げていた。

資産管理を依頼している税理士から、初度の確定申告に向けた確認の話があったからだ。

税理士の声は、いつも通り事務で落ち着いていた。

さん、の財産分与に関する資料で、1つ確認したい箇所があります」

私は類をめくりながら答えた。

「はい。どの部分でしょうか?」

税理士が言った。

「元夫の座履歴と突きわせた際、お嬢様の座から引きされた80万円の使途についてです」

私はペンを止めた。

「これは投資の損失として処理されていますが、関連する証券会社の記録が見当たりません」

私は古い計簿と、婚協議の際にコピーしておいた達也のクレジットカード細を取りした。

は精神に疲弊していた。

全額返還されたことでく追求しなかった部分だ。

広告

私は話を繋いだまま、2つの類の付を丁寧に見比べた。

向の座から80万円が引きされたのは、の512

達也のクレジットカードで、カントリークラブのプレミアム会員権と、あの12万円のゴルフクラブが決済されたのは、514

額の計は見事に80万円と致していた。

私は静に税理士に伝えた。

「証券会社の記録がないはずです。これは、彼個の趣と交際費に消えています」

な処理をお願いして、話を切った。

点と点が繋がり、1つの確かな事実が浮かびがった。

彼は投資に失敗したわけではない。

初めから、娘の教育資を自分の遊びのために使っていたのだ。

その週末、達也がに1度の面会のためにでやってきた。

彼は古いを止めた。

改修された観を、珍しそうに見げていた。

私が玄関をると、彼はし複雑な表を浮かべた。

「いいだな」

達也は青く塗り直された根や、しいサッシに目をやりながら言った。

私はく答えた。

「ありがとう」

達也は首をかしげて言った。

「でもお、宝くじでもっとすごいを買えるだろう」

彼のではまだ、「おがあるなら豪華な活をするべきだ」という価値観が根いようだった。

私はきっぱりと答えた。

「買えるわね。でも買わない」

彼は議そうに聞いた。

「どうして?」

広告

私は笑顔で答えた。

「今はここがいいからよ。私たちには分すぎるくらいだわ」

達也は「そうか」と言った。

それ以は踏み込んでこなかった。

向がリュックサックを持っててくるまで、私たちは玄関先でを潰すことになった。

私は数に確認した事実を、彼に突きつけることにした。

私は静かに切りした。

し聞いてもいい?」

達也は怪訝な顔をした。

「税理士さんと過の記録を理していて、分かったことがあるの」

達也の肩が、かすかにピクリといた。

私は彼の目を見た。

「あなたが向の座から80万円を引きしたのことよ」

達也は骨に顔をしかめ、線を逸らした。

私はさらに問い詰めた。

「あのは投資でし損をしたと言ったわよね」

彼はぶっきらぼうに答えた。

「ああ、言ったな。それがどうした?は全額返しただろう」

私はうなずいた。

「ええ。返してもらったわ。でも、証券会社の記録はどこにもなかった」

私は彼の目をまっすぐに見据え、逃げを塞いだ。

「あの付の直、あなたのクレジットカードでカントリークラブの会員権とゴルフクラブが決済されていたわ。額はぴったり80万円」

達也は息を呑み、沈黙した。

彼は言葉に詰まった、すぐに声を荒げて正当化を始めた。

「あれは接待と脈作りのためだ。営業管理職として必な投資だったんだよ!」

彼は私を睨みつけ、苦しい言い訳を並べてた。

「俺が昇すれば、おたちにも恩恵があるだろう。

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: