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"従妹に貸した部屋が、半年で40回又貸しされていた" 第5話

靴箱の奥に隠されたの名

翌の曜。

私は朝からに乗り、マンションへと向かった。

昨夜の話で、さやが自分のにも友を部に泊めていたことは確定している。

しかし、その数も、利用回数も、キーボックスを使った本当の理由も、まだわかっていない。

私はさやにもう度話をするに、自分の部のに何か残っているものがないか、徹底に確かめることにした。

玄関のドアをけると、内は回確認したと変わらず、綺麗にっていた。

私は靴を脱ぎ、最初に玄関周りをじっくりと観察した。

キーボックスが固定されていた壁のネジ穴の跡は、そのまま残っている。

ここをもう度写真に残してから、私は靴箱の扉をけ、1段ずつ確認していった。

回はパッと見て空だとっていた。

しかし、番の段の、さらに奥の暗がり。

そこに、いの束のようなものがなっているのが見えた。

掃除用の布かチラシでも入っているのかとい、私はしゃがみ込んで奥へを伸ばした。

取りしたのは、数通の封筒の束だった。

どれも封がされたままで、封された形跡はない。

私はには触れず、表面に印字された文字を確認した。

そこには、私の全くらない名が宛名としてかれていた。

所は違いなく、このマンションの私の部の番号だった。

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私は1通目をにしたまま、そのでしばらくけなかった。

宛名はさやの名ではない。

もちろん私の名でもない。

見覚えのない、男性の名が印刷されていた。

私は封筒をに広げるのをやめ、束を持ったままリビングのテーブルへ移した。

テーブルのに封筒を置き、まず全部で何通あるのかだけを慎に数えた。

全部で7通あった。

同じ名のものが2通ある。

別の男性の名が3分あった。

さらに1通だけ、女性らしい名のものもあった。

宛名の物としては、全部で5分だった。

私はそので、宛名と差の部分だけがわかるように、1枚ずつ丁寧に写真に残した。

封筒を封することはしなかった。

が何であれ、私宛の郵便物ではないからだ。

差の欄を見ると、通販会社らしいロゴが入ったものがあった。

クレジットカード会社のような社名が印刷された封筒もあった。

1通は、融関係とわれる固い会社名だった。

私はの請求や督促状を像しそうになり、すぐに首を振ってやめた。

差の名だけで、そのが何をしていたのかを勝に決めつけることはできない。

ただ、「5ものらない名」に、「この部の所」を使った郵便物が届いている。

それだけは、目のにあるかしがたい事実だった。

私はにいたノートをいた。

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さやは『友達がちょっと使っただけ』と言っていた。

泊めたことは認めている。

しかし、たかだか1泊や2泊泊まりに来ただけの友が、わざわざ宿泊先であるこの部を宛先にして、自分宛の郵便物を受け取る必があるだろうか。

普通に考えれば、自宅の所を使うはずだ。

私はそう推測したが、その言葉もノートにはき込まなかった。

推測は推測として、事実と確に分けておきたかったからだ。

私は玄関に戻り、靴箱の奥をスマートフォンのライトで照らしてもう度確認した。

封筒の束があった所のに、さく折られた切れが1枚落ちていた。

拾いげてくと、そこには名だけがきでかれていた。

所や話番号などの連絡先はない。

その名は、5通の郵便物のうちの1の苗字と同じだった。

ただ、それだけではこのメモが何のためのなのかはわからない。

私はそれも写真に撮り、元の所へそっと戻した。

しい証拠だと決めつけるのではなく、最初に見つけたの状態を変えないためだ。

次に、台所の引きしと、リビングの備え付けの棚を確認した。

私が所者である以、残されたものの無を確かめる責任がある。

しかし、らないの私物を探しするような真似はしたくなかった。

私は収納のの現状を写真に残し、触る必のないものには切をつけなかった。

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リビングには何もない。

台所にも、さやの忘れ物らしいものは見当たらなかった。

それなのに、なぜか玄関の靴箱の奥にだけ、らない名義の郵便物がまとめて隠されていた。

私は母へ連絡しようとして、スマートフォンをに取った。

しかし、し考えてから画面を消した。

今この状態を話せば、母は驚いてパニックになり、すぐにさやへ話してしまうかもしれない。

さやがこの郵便物のをっているかどうかも、まだ確認していないのだ。

私はまず、自分が見つけたものをそのままの状態で残すべきだとった。

私は持参していた透なジップ付きの袋を取りし、封筒を1通ずつ入れた。

宛名ごとに分類し直すことはしなかった。

順番も変えなかった。

見つけたのなりの順序を、写真で残してあるからだ。

それから、封筒が隠されていた靴箱の所をもう度撮した。

靴箱の番の段の、さらに奥側。

普通にったままの線では、暗くて見えにくい位置だ。

部の返却の、私がぱっと見で気付かなかったのも無理はなかった。

そこで、1つの疑問がに浮かんだ。

もしこの封筒が、以んでいた宛のものが偶然届いた誤配なら、さやが気付いた点で管理会社や郵便局へ連絡することもできたはずだ。

なくとも、5分もの誤配をまとめて靴箱の奥へ押し込んで隠す理由は、簡単には説できない。

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私はそう考えたが、これもまだ「事実」ではないと言い聞かせた。

私はノートに、『5分のらない宛名を確認』とだけ事実をいた。

正午を過ぎた頃、私はマンションの1階へり、自分の部の郵便受けも確認した。

そこには、私宛のピザの広告チラシと、管理会社からの清掃のおらせが1枚入っていただけだった。

らない名義のしい郵便物はない。

つまり、靴箱のにあった封筒は、以に届いたものを、誰かがわざわざ内へ運び込んで隠した能性がある。

誰が受け取って、誰が隠したのかはわからない。

さやかもしれない。

の誰かかもしれない。

私はそこまでしか考えないようにした。

帰る、私は玄関でち止まり、靴を履いた。

昨までは、問題の核は「部の使われ方」だとっていた。

私に無断で、さや以のが部へ入りしていた。

それだけでも分な約束違反だ。

しかし今、全くらない5の名と、自分のマンションの所が、同じ封筒の表面に並んで印字されているのを見てしまった。

私は初めて、部という空だけでなく、「私の所そのもの」が正に使われていた能性を考えた。

私は封筒の入った袋を持ち帰ることにした。

捨てることもしない。けることもしない。

そして、自分1だけで判断して処理するのもやめた。

この所は、私が所者として責任を持って管理している所だ。

らないの名が複数ている以、親族同士の話しいだけで曖昧に済ませていい問題なのかどうかわからなくなった。

マンションをる、私はスマートフォンの連絡先をき、さやの話番号を表示させた。

しかし、発信ボタンは押さなかった。

先に、第者の専関へ相談した方がいい。

それは、昨夜までにはなかった徹な考えだった。

友を無断で泊めたという話と、5分の郵便物は、同じ連の問題なのかもしれない。

あるいは、全く別のより刻な問題なのかもしれない。

私はドアの鍵をしっかり閉め、封筒の入った袋を鞄の番内側のポケットへしまった。

その点で、確かなことは1つだけだった。

私のらない5の名に、私のマンションの所を使った郵便物が届いていた。

その事実だけは、もう見なかったことにはできなかった。

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