みかん小説
本棚

"深夜2時、隣家の物置で赤ん坊を抱く4歳児" 第15話

ひなは、きく頷いた。

「うん。荷物、全部まとめたでしょ」

さなリュックを背負ったひなは、メイを抱いているりんのをぎゅっと握った。

田さんが、俺たちを見送ってくれた。

「相馬さん、瀬川さん。何かあればいつでも連絡してください。私たちはずっとサポートしますから」

俺は、くをげた。

「ありがとうございます。この子たちを、必ず幸せにします」

俺たちは、に乗り込んだ。

ひなは、部座席から窓をけ、を振り続けた。

「バイバイ。また会いに来るでしょ」

職員たちも、笑顔できくを振り返してくれていた。

が緑荘に着くと、ひなは玄関のでち止まった。

ひなは、周囲を見回して言った。

「ここが、本当にひなとメイのおでしょうか?」

俺は、ひなのさな背を押した。

「ああ、ここが君たちのだ。ずっとずっと緒だよ」

ひなの目に、また嬉し涙が浮かんだ。

りんが膝をつき、ひなの目線にわせた。

「これからは、毎緒にご飯をべて、緒にお呂に入って、緒に寝ようね」

ひなは、りんの首に抱きついた。

「ずっと?」

俺は、ひなの背を撫でた。

「ずっとだ」

ひなは、俺とりんの両方にびついてきた。

「パパもママも、どこにもかないでしょ」

俺は、約束した。

「絶対にかない。約束する」

その夜、初めて族4でテーブルを囲んで夕をべた。

ひなは、何度も何度も「美しい」

広告

と言いながら笑った。

メイも、りんの膝のに座り、乳をべながらキャッキャと声をげていた。

、みんなでお呂に入り、パジャマを着せて布団に入る。

ひなは、布団のから俺を見げた。

「パパ、メイとひな、ずっと緒でいられるでしょうか?」

俺は、ひなの布団を首元まで掛け直した。

「もちろんだ。君たち姉妹は、絶対にれれにならない」

ひなは、したように隣で眠るさなメイのを握った。

そして、すぐにスースーと穏やかな寝息をて始めた。

緑荘でのしい活は、俺の像以に温かく、おしいものだった。

朝は、ひなの元気な声で始まる。

「パパ、おはよう」

りんが作った朝をテーブルに並べ、4でをわせる。

「いただきます」

平凡なことだけど、それが俺にとってはたまらなく幸せだった。

ひなが、パンを頬張りながら言う。

「ママのご飯、世界で1番美しいでしょ」

りんは、嬉しそうに笑う。

「ありがとう、ひなちゃん。は何がべたい?」

ひなは、し考えてから答える。

「オムライス。メイも好きでしょ」

メイは、ハイチェアのでをバタバタさせて笑っていた。

保育園にもすっかり慣れ、ひなは毎しいお友達の話をしてくれた。

夜は、りんが絵本を読んで、お呂に入って布団に入る。

ひなは、眠るに必ず言う。

「パパ、今もずっと緒でしたね」

広告

俺は、その言葉に頷く。

「ああ、ずっと緒だよ」

その言葉を聞くたびに、ひなはしたように眠りについた。

でも、その穏やかな々は、ある突然崩れることになる。

そのの午、ひなはリビングで積みをして遊んでいた。

俺は、台所でりんの夕の準備を伝っていた。

突然、ガシャーンというきな音が響き渡った。

俺が驚いて振り返ると、ひながにへたり込んで泣きしていた。

には、飾ってあった瓶が落ちて割れ、破片が散らばっている。

俺は、慌ててひなに駆け寄った。

「ひな、丈夫か?怪はないか?」

俺がを伸ばそうとした瞬、ひなは切り声をげて叫んだ。

「来ないで、来ないでください」

その声は、尋常ではない恐怖に満ちていた。

あの夜、隣ので聞いた怯えた声と全く同じだった。

ひなは、を抱えて震えした。

「ひなちゃん、ごめんなさい。ごめんなさい」

ひなは、パニック状態に陥っていた。

「ひなが、悪いんでしょ」

ひなは、部の隅に逃げ込み、うずくまってを抱えた。

俺は、破片を避けてひなにづいた。

「ひな、丈夫だ。ってないよ。瓶なんて、また買えばいい」

でも、ひなのには俺の言葉は届いていなかった。

ひなは、独り言のように呟き続けた。

「ひながいるから。ひながいるから、悪いことが起きるんでしょ」

その言葉に、俺の胸が激しく締め付けられた。

ひなは、顔をげて怯えた目で俺を見た。

「のおでも、ひなが何かするとママがって、メイが叩かれて、全部ひなのせいなんでしょ」

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: