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"全盲の義母が言い当てた味噌汁の色" 第11話

「おそらく、勝の鍵が甘くなっているか、そこから誰かが入りしてデリバリーを受け取っているに違いありません。お母さんを守るために、私が責任を持って、勝から誰も侵入できないように万全の防犯対策を取らせていただきますね」 勝を塞がれては困るはずの義母だが、「自分が注文している」と状しない限り、この防犯対策を真っ向から拒絶する理由はしない。 義母は苦々しそうに顔を歪め、舌打ち混じりに吐き捨てた。 「……美玲さんは本当に配性ね。まあいいわ、あなたに任せておくわよ」

「ありがとうございます。お母さんに任せていただけてしました」

録音ボタンを止させた私は、のでガッツポーズを作った。 言質は、完璧に取れたのだ。

実に戻った私は、すぐに結へ連絡を入れて状況を報告した。 『応、勝の対策を私に任するという言質は録音できたわ。デリバリーは勝から受け取っているはずだから、そこを物理に塞ごうとうの』 受話器の向こうで、結が苦笑いするのが分かった。 『おいおい、相変わらず美玲はが極端だな。でも、やるなら業者には「齢の義母の徘徊防止と全管理のため」と正当な理由を伝えて依頼しろよ。から文句を言われないようにな』

結のアドバイスに従い、私は即座に元のリフォーム業者へと話をかけた。

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「齢の義母が認症の気配があり、勝から誤ってへて転倒する危険があるため、防犯と全管理のために勝のドアを完全に塞ぎ、壁にしていただきたいんです」 事を説すると、業者側はく納得し、迅速に配をえてくれた。

決は、義母が週に度利用しているデイサービスで、朝から夕方まで丸を空けるに設定された。 当の朝、送迎に乗ってかけていく義母を見送った直、リフォーム業者のトラックが到着した。 職たちのによって、勝のアルミドアは際よく取りされ、頑丈な角材でが組まれ、側からはレンガとモルタルが隙なく積まれ、内側には膏ボードと断材がびっしりと打ち込まれていった。 わずか数の突貫事の末――かつて勝がしていた所は、寸分の隙もない、分く固な『完全な壁』へとまれ変わったのである。

夕暮れ、の空が朱に染まる頃。 デイサービスの送迎が実のにまり、女性職員にを引かれた義母が玄関からのへと戻ってきた。 リビングのソファで待ち構えていた私は、すっとちがり、玄関へ向かって歩み寄った。

「お母さん、お帰りなさい」 「あら、美玲さん。来てたの」 「ええ。この、お母さんが『勝の防犯対策は任せる』と仰ってくださったので、今、業者さんにお願いして事を完させたんですよ」

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私の言葉を聞いた瞬、義母の眉が審そうにピクリといた。 「……え? 事って、どういうことよ」 「百聞は見にしかずです。お母さんも、の触で確認してみてください」

私は義母のたい首を掴むと、拒絶する隙を与えずに、台所の奥へと力く引っ張っていった。 そして、かつて勝があったはずの所――しく貼り替えられたばかりの壁のへとたせたのだ。

その瞬だった。 義母の喉から、を劈くような凄まじい絶叫ががった。

「……ひっ!? な、何よこれぇぇっっ!?」

義母は取り乱したように両を振り回し、壁をバンバンバンと激しい音をてて叩き殴った。 その顔面はりと屈辱で真っ赤に沸騰し、肩を激しく震わせている。 「ちょっと美玲さん! あなた、体何をしてくれたのよ!?」 「何って……お母さんからお任せいただいた防犯対策ですよ」 「誰が勝を完全に塞いで壁にしていいなんて言ったのよぉっ!!」

――来た。 待ち望んでいた、決定な瞬だった。 私は胸ポケットの録音アプリが確実に音声を拾っていることを確認しながら、氷のように徹な声で、静かに問いかけた。

「……お母さん。どうして、勝が塞がれているって分かったんですか?」

義母のが、壁を叩いた体勢のままピタリと止まった。 「私、言も『勝を塞いで壁にした』なんて説していませんよ。

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