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"全盲の義母が言い当てた味噌汁の色" 第13話

「いいえ。からは、すべてご自分でおやりになってください」 「……は?」 「私は、もうあなたのためにきるのは今限りでやめます。毎夕を作って運ぶことも、あなたの言いなりになって召使いのように働くことも、すべて今この瞬で終わりです」

義母の顔面から、急速に血の気が引いていった。 「な、何を言ってるのよ美玲さん! あなたがいなくなったら、私はどうやって活するのよ!」 「丈夫ですよ。だって……お母さんは、目が見えているんですものね? スマホでデリバリーを頼むことも、カタログを見て買い物をすることもできるんですから、自分の活くらい、自分で何とかできるはずですよね」 「そ、そんな……! 美玲さん、あなた、母親である私を見捨てる気なの!?」

「見捨てる?」 私は笑を浮かべ、バッグを肩にかけ直した。 「……先に私をとして捨てて、踏みにじったのは、お母さんの方でしょう」

私は踵を返し、玄関へと向かって歩きした。 「待って! 美玲さん、かないで! あなたがいなきゃ、私は……!」 背から慌てて追いかけてきた義母が、私の腕を掴もうと必にを伸ばしてきた。 私はその皺だらけのを、容赦なく、酷に振り払った。 「お母さん。……のを奪ってべた級料理は、美しかったですか?」

私のえ切った問いかけに、義母の瞳が恐怖で激しく揺れいた。

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私はその無様な姿に瞥もくれず、玄関のい鉄の扉を押しけ、夕暮れのの世界へと歩を踏みした。 背から「美玲さん! 戻ってきなさい!」と叫ぶ義母の切り声が響いてきたが、その声はもう、私の魂の表面をかすりもしなかった。

バタン、と音をてて扉が閉まったその瞬。 の呪縛から解き放たれた私のは、翼を得た鳥のように、驚くほど軽やかになっていたのだった。

実をびした私は、そのまま自宅へと戻り、クローゼットから型のスーツケースを引っ張りした。 自分の、通帳、実印、そして母の形見のペンダントなど、必最限の荷物を際よく詰め込んでいく。 こので、夫の都のいい政婦としてきる々も、すべて今で終わらせるのだ。

パッキングを終えて玄関の鍵を閉めようとした、まさにその。 カチャリとドアがき、仕事を終えた健太が帰宅した。 玄関に置かれた巨なスーツケースと、コートを着込んだ私の姿を目にした健太は、ぽかんとをけて固まった。

「……おい美玲、なんだよその荷物。どこかかけるのか?」 私はち止まり、夫の目を真っ直ぐに見据えて告げた。 「私、このをていくわ。あなたと婚します」

健太の顔が、瞬にしてに歪んだ。 「はあ!? 何をバカなこと言ってんだよ! ふざけるのもいい加減にしろ!」

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「ふざけてなんかいません。私は本気よ。もう度と、あなたのお母さんの世話はしません。これからは、実の息子であるあなたが責任を持ってやってください」

私の揺るぎない調に焦りを覚えたのか、健太は私の腕を乱暴に掴んできた。 「待てよ! いきなりどうしたんだよ! 母さんの世話はおの役目だろ!? 目が見えない母さんを放りすなんて、お、として恥ずかしくないのかよ!」

この期に及んで、まだその言葉を吐くのか。 私は全の力を込めて、健太のを激しく振り払った。 「あなたが助ければいいじゃない。簡単なことよ。……だってお母さん、最初から目が見えているんですもの」

健太の表が、凍りついたように直した。 「……え?」 「片目の力は残っていて、スマホもカタログも全部見えていたのよ。『完全に見えないと言った方が、みんなが優しくしてくれて楽ができるから』って、お母さん本が状したわ。……あなたたち親子揃って、私をも騙して、都よく使い倒してくれたわね」

健太は顔面を蒼にし、唇を震わせて言葉を失った。 その揺した姿を見て、私は確信した。健太自も、母親が完全に盲目ではないことに、々づいていたのだ。気づいていながら、自分が介護の負担を背負いたくないがために、すべてを妻である私に押し付け、らぬぜぬを決め込んでいたのだ。

「あなた、今までずっと私に押し付けて、逃げてきたわよね。

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