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"妻を追い出した翌朝、7枚のブラックカードが止まった" 第16話

警備員たちは扉をけることなく、インターホン越しに退を命じているようだ。

達也は警備員に向かって指を突きし、顔を真っ赤にして威嚇を繰り返している。

これまで彼へへつらっていたはずの警備員たちが、今はややかな目で彼を見ろしていた。

解任通告が全社に周された今、横領犯の元社に方する社員など1もしないのだ。

私が画面を見つめたままつぶやく。

「彼は社の隠し庫に残してある裏帳簿や領収を、何としても持ちしたかったのでしょう」

が静に答える。

「いいえ。ですが彼が到着するより5分く、監査チームが社の完全な制圧を完いたしました」

はモニターの映像を切り替え、社の画面を私へ提示した。

そこには、監査法のチームが社の机を調べ、膨な類を箱に詰めている様子が映っている。

「彼のパソコンに残されていた正な送データも、全て親会社のサーバーへ移管されました」

私が静かに頷く。

「完璧な仕事です。これで彼が証拠を隠滅する段は、完全に断たれました」

しかし達也のろにっていた麗華の態度に、らかな変化が現れ始めていた。

彼女は初めこそ彼を配そうに見つめていたが、次第に表を化させていった。

才社という虚像が完全に剥がれ落ち、ただの惨めな審者へとなりがった瞬。

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の切れ目が縁の切れ目であるという真実が、彼女のめた線に現れていた。

私がたく言い放つ。

「にも見限られ始めているようですね。ので買ったなど、その程度のものです」

は別のファイルを抱えて私のへみた。

「監査チームから、横領の全データが転送されてまいりました」

は分い報告をデスクのに置き、私のために表をいた。

私が問いかける。

「これが彼が隠していた全ての真実ですか?」

が答える。

「はい。架空の取引先である株式会社をでっちげ、そこへ業務委託費として送していた記録の全てです」

報告には1円単位まで正確に計算された被害額が記されていた。

は証拠の束を1枚ずつめくりながら、淡々と事実を積みげていく。

「引きされた現が、麗華への級品購入などに当てられていた領収と完全に致いたしました」

私はその決定な証拠の数々を、極温の差しで見つめた。

3、彼が泣きついてきた、私は彼を信じてグループの資を注入した。

しかし彼は私が与えた資本を自分の才能だと錯覚し、私を寄虫と罵った。

挙句の果てには、会社のでを養っていたのだ。

私は報告の最のページに線を落とし、静かにため息をついた。

「救いのない愚か者ですね。

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もはや彼に抹のけをかける理由など、世界のどこを探しても見つかりません」

は報告を閉じ、私に向かってく礼した。

「おっしゃる通りです。これで業務横領の証件は完璧に満たされました」

は顔をげて続けた。

「警察へ提する刑事告訴状の起案は、すでにがグループの法務部が完しております」

私が確認する。

「いつでも彼を逮捕させる準備がっているということですね」

がはっきりと答える。

「はい。総帥のご決断1つで、直ちに警察の捜査網をかすことが能です」

私が無言で頷くと、デスクのに置いていたスマートフォンがまたしてもい振を始めた。

画面に表示されている着信履歴の数は、すでに90件に迫ろうとしている。

会社から完全に締めされ、絶望の底に突き落とされた達也が、狂ったように話をかけているのだ。

彼は今、自分のが完全に終わったことを悟り、パニックの極致にいるはずだ。

自分がただの雇われ社であり、の資産を盗みしていた犯罪者であるという現実。

これまで目を背けてきた真実が、ついに彼の首元へ突きつけられているのだ。

しかし、まだ刑事告訴、そのボタンを押すにはすぎる。

私は極温の笑みを浮かべ、スマートフォンの画面をややかに見つめた。

「彼ら族には、自分たちを特権階級だと錯覚していた代償を最まで払ってもらわなければなりません」

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