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"宅配便を盗んだ隣家の息子と、箱から飛び出した蚊" 第9話

「うめえ」

塩田は悔しそうに呟いた。

「パラパラなのに油と卵でしっかりコーティングされている。ハイパーラーメンのチャーハンも悪くなかったけど、械でぐるぐる回して加するからどうしても劣るな」

塩田はこっそり列に並び、のに入った。

彼は子をくかぶり、声で注文した。

「とりあえずチャーハンとラーメン、餃子頼んでみるか」

料理が運ばれてくると、塩田は餃子を箸でつまんだ。

「どれどれ。なんだこの餃子は。皮はもちもち、具はジューシー」

塩田はあまりの美しさに呻き声をげた。

「うめえ」

彼は厨の奥で餃子を包む別の齢女性に目を向けた。

「うちの凍のもうまいが、格が違う。おお、なんだあのスピード。このの餃子は、全部あのばあさんが作っているのか」

アキラが再び客に説した。

「梅さんはね、芸が趣で先がすんごい器用なの。だから皮を作るのも具を包むのもすごくくてで」

梅さんは恥ずかしそうに笑った。

「アキラさんがこの仕事を任せてくれたからですよ」

塩田はショックを受けた。

「そう、そうだったのか。契約かったのに全然らなかった」

その、アキラが声を張りげた。

「桜さん、お願いします」

スーツ姿の齢男性が元気よく答えた。

「なるほど。4丁目のさんに2丁目の田さんとこの3軒ならルートは」

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客が驚いて桜さんに尋ねた。

「すごいですね。いっぺんに3軒も配達するんですか?」

桜さんは胸を張って答えた。

「自分、運転をしておりまして」

彼は図を見ずにルートをに描いた。

「この町の建物も裏もり尽くしている。どのサービスの配達員よりいわ」

塩田は次々と見せつけられる老たちの能力に圧倒された。

「な、なんだこりゃ。別格だ」

塩田はラーメンのスープをんでさらに驚いた。

「以ったオーソドックスラーメンだが、それがきく底げされてやがる。細かい改善がいくつも施されている」

塩田は無でラーメンをすすった。

「うめえ」

彼はチャーハンと交互にべめた。

「しかもチャーハンや餃子との相性抜群。この2つはラーメンと緒に頼むがい。客単価も気にがっているはずだ」

アキラが塩田の様子に気づき、声をかけた。

「お客さんどうかされましたか?」

塩田は慌てて顔を伏せた。

「う、やべ。いや、以とはが違った」

アキラは嬉しそうに頷いた。

「そうですか。実は桜さんの見を聞いて々改良しましてね。よく言うでしょ。タクシードライバーさんは舌が肥えているからいろんなでべてるからでしょうね」

アキラは厨の老たちを見渡した。

「桜さんもその例に漏れずで、あのに何度も試していただいてブラッシュアップしたんですよ。

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それに従業員さんたちに見を聞いてお寄りにもべやすいものを作りました」

アキラは満そうに微笑んだ。

「この辺の齢化もあって売れき好調で、あの5は僕にとって希望の使者ですよね」

塩田は箸を止め、ので毒づいた。

「なんだと?俺が契約を見送った老たちがこのを繁盛させたってのか。そんなの認められるか」

塩田は席をち、逃げるようにをた。

「そうだ。こんな急激な繁盛絶対に歪みがる。客がくればいいってもんじゃないんだ。さばききれなくなればの評価も」

その、のから客の声が聞こえた。

「あ、麺がもうなくなった。待ってる客はがっかりだ。評価もがるに違いない」

塩田はニヤリと笑い、ち止まった。

しかし、厨の奥から別の齢男性の声が響いた。

「丈夫だ。すでに追加注文しといた。もう届く」

塩田は驚いて振り返った。

齢男性は自信満々に言った。

「俺がいる限り、材料の供がなくなるなんてけねえことにはさせねえよ」

アキラがして言葉をかけた。

「さすが元の青さん。庫管理はばっちりですね」

塩田は再びショックを受けた。

「元。そういえば厨のも以見たよりも随分すっきりしていて線も確保されている」

塩田は厨の美しさに息を呑んだ。

「これなら提供スピードもがる。

これも元の仕業か」

青さんがアキラに提案した。

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