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"認知症に仕立てた息子夫婦が奪った実印は偽物だった" 第7話

さやかがすかさずをいた。

「最あまり良くないんです。ガスコンロのをつけっぱなしにして忘れてしまったり。それが回もあって事になるところでした」

はる子はさやかを見た。全くの嘘だった。そんなことは度もない。

「にも迷われました。所のスーパーへったきりが分からなくなってしまって、交番から連絡があったんです」

また嘘だった。はる子は反論しかけたが、やめた。

計画通りにしなければならない。

「同じことを何度も繰り返したり、ついさっきしたことも忘れてしまったりするんです」

さやかの表は配そうに作られていたが、目はたいままだった。

医師は頷きながらメモを取り、はる子を見た。

「おばあさん、今の付は分かりますか?」

はる子はぼんやりと医師を見つめ、わざと答えないでおいた。

「今は何か、分かりますか?」

首をかしげ、ゆっくりとをく。

「さあ……よくわかりません」

だと分かっていたが、言わなかった。

「今の季節は?」

「……ふ、、かしら」

自信なさげに答えると、さやかの角がわずかにがった。検査は続いた。はる子はわざと違え、簡単な計算もできないふりをした。絵を描くように言われれば、わざと歪んだ絵を描いた。

さやかの表がだんだんとらいでいく。うまくいっているとっているのが見て取れた。

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「検査の結果は週にます。そのにまたお越しください」

医師の言葉に、さやかはく頷いた。

診察をると、廊は閑散としていた。

さやかが携帯話を取りす。

「すみません、し話をしてきます」

さやかは廊の端へ歩いてった。

はる子はゆっくりとちがった。

「お洗いですか?」

泉さんが尋ねてきたので頷き、廊を歩いていく。さやかの方へ。

し距を保ちながらづく。さやかは話にで気づいていない。はる子はズボンの縫い目にを入れ、ペン型録音に触れた。横のボタンを押す。カチリというさな音がしたが、録音が始まった。

『もしもし。私よ』

相は息子の健だ。

『うん、検査終わったわ。あと週待てばいい』

はる子は息を殺した。

『診断さえれば成見の申してに入るから。司法士にはもう連絡してあるわ』

臓がく打つ。

『そんなことありえないわ。絶対に診断はる。今なんて完全にぼうっとしてたもの』

さやかはたく笑った。

『それでもなら、薬をませ続ければいいのよ。施設にいればもっと混乱するだろうし』

薬で混乱させる。はる子は歯をいしばった。

『記録ももっと残すように施設の職員にお願いしてあるから配しないで。見になれさえすれば、通帳もも私たちのものになるんだから。

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あと週待ってて』

話が切れた。

はる子は素く録音を止し、ペンを縫い目のに押し込んだ。さやかが振り返った。はる子は力ない表を作り、壁にをついてっていた。

「お母さん、お洗いにこうとしていたんですか? 緒にきましょう」

お洗いの鏡に映る自分の顔は、見らぬのようにじられた。

しかし、その差しだけははっきりとしていた。決定な証拠をに入れたのだ。

施設へ戻るの、はる子は窓のを見ていた。

がかすかに震えている。泉さんがそれに気づき、見つめている。

はる子は々しく見えるように、わざとさらに俯いた。

施設に着くと、さやかが泉さんを呼び止めた。

「もし母の様子に何か変化があったら、すぐに連絡をください。特におかしなをしたり、攻撃になったりしたは必ずお願いします」

「はい」

泉さんの返事はかった。さやかはに乗ってってった。部に戻り、ドアを閉めてベッドに腰かける。ズボンからペンを取りし、固く握りしめた。

このに全てが入っているのだ。見の話、通帳、、そして薬。

「これから本当に気を引き締めないと」

しかし怖くはなかった。証拠があったからだ。

「さあ、これからが始まりだ」

翌朝の朝。はる子は堂で受け取った粥のトレイを置き、席に着いた。

スプーンをに取ると、わざとに落とした。

カチャンと乾いた音が響く。隣の席のおばあさんが驚いてこちらを見た。

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