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"豪邸を奪う義母と一枚の公正証書" 第7話

義母の妄ので、私は完全にれな息子を騙した極悪非な悪女に仕てげられていた。

だが、義母がここまで頑なに私の話を信じようとしないのには、元を辿れば凛太郎自がついた見栄の嘘に原因があった。

凛太郎は母親ので自らのプライドを保つためだけに、私が働いている事実を徹底に隠し、「俺が養ってやっている」と豪語していたのだ。

宅勤務でにいた私の姿を見て、義母は息子の言葉を完全に鵜呑みにしていたのである。

「これまであえて訂正しませんでしたが……私、専業主婦なんかじゃありませんよ」

このままでは埒がかないと判断した私は、ややかに告げた。

義母は馬鹿にしたようにで笑った。

「嘘をつくならもっとマシな嘘をつきなさい。あなた、いつってもにいたじゃないの」

「宅勤務の正社員として、でずっと仕事をしていたんです」

「はいはい、から任せばっかり。じゃあ体、どんな仕事をしてたって言うのよ!」

「……翻訳の仕事です」

私のから放たれた単語の響きに、義母のきがピタリと静止した。

「は……? ほ、翻訳……?」

「はい。信じられないなら、ご覧になりますか?」

私は自らのスマートフォンを操作し、の学術論文や技術マニュアルを本語訳した公式のウェブサイトをいて提示した。

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文の末尾、翻訳監修者の欄には、私の旧姓と本名がはっきりとクレジットされている。

画面に並ぶ難解な国語と私の名を交互に見つめ、義母の顔から血の気が引いていった。

「う、嘘……こんなの、同姓同名の別に決まってるわ!」

「嘘ではありません。私は卒で働き始めてから独学で語学を学び、結婚からずっと専職としてキャリアを積んできました」

私はスマートフォンの画面を閉じ、毅然とした態度で言葉を突きつけた。

「凛太郎さんの扶養に入ったことなど度もありません。私の収入だけで、このの宅ローンを単独で返済していく能力は分にあります」

息子の庇護のもとにいたはずの嫁が、実際には自した収入の専職だったという事実は、義母の歪んだ自尊を々に打ち砕いたようだった。

義母の肩がりと屈辱で刻みに震え始めた。

「な、なんですって……? あなた、うちの凛太郎を役たずの甲斐性なしだと侮辱する気なの!?」

「事実を申しげているだけです」

「体ねぇ、翻訳だかなんだからないけれど、活の基盤を作ってくれたのは凛太郎でしょう! ならこのは凛太郎のもの同然よ! を寄越しなさい!」

完全に理性を失った義母は、支滅裂な暴論を振りかざして玄関の敷居を跨ごうとした。

もはや何を言っても都のいいように歪曲されるだけで、対話による解決は能だった。

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困り果てた空気が漂う、ろで事の成りきを見守っていた引っ越し業者のリーダーが、静かにみてをいた。

「お客様、申し訳ありませんが、所者ご本が拒否されている宅へ、勝に荷物を運び入れることは法令できません」

「なんですって!? 客に向かって指図する気!?」

「今回はキャンセル扱いとさせていただきますので、当事者でお話しいの、改めてご依頼ください」

リーダーが静に作業の止を告げると、義母は逆して鬼のような形相で掴みかかった。

「ごちゃごちゃうるさいわね! 運べって言ったら運びなさいよ!」

義母が力任せにリーダーの胸元を突きばした瞬、を突かれた男性は段差にを取られ、派にコンクリートの面へと転落した。

鈍い衝撃音とともに、男性の掌から鮮血が滲みした。

面に転がった砕で、皮膚をく切り裂いてしまったのだ。

「丈夫ですか!?」

私と君が鳴をげて駆け寄る、義母は自分の仕でかした暴力に怯え、オロオロとずさるだけで謝罪の言葉ひとつにしなかった。

「……もう限界です。警察を呼びます」

私は迷うことなくポケットから話を取りし、〇番を通報した。

それから分も経たないうちに、けたたましいサイレンの音とともに台のパトカーが現へ急してきた。

「どうされましたか!」

駆けつけた警察官に対し、私は血を流す作業員の当をしながら、事の顛末をありのままに説した。

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