先払い制の飲食店では、会計の時に店員が、持ち帰りか店内で食べるかを客に確認します。
客があまりにも大量に商品を購入している時は、「持ち帰りだろう」とあらかじめ推測することもあるでしょう。
たまごかけみかん()さんは、ドーナツチェーン店『ミスタードーナツ(以下、ミスド)』を利用した時の出来事をTwitterに投稿。
ドーナツ23個をトレイに乗せてレジに向かうと、店員から「お持ち帰りですね」と聞かれたといいます。
それに対し「食べていきます」と答えると、店員は仰天!
にわかには信じられない様子で、3回も確認されました。
間違いなく店員は、投稿者さんが1人で23個のドーナツを食べると思ったはず。
ですが、それは勘違い…一緒に来た8人が、先に席を確保しており、投稿者さんが全員ぶんを買っているだけだったのです!
店員の視線が痛かった時の、胸中の叫びを、投稿者さんはこうつづりました。
「そんな大食いのゴリラを見るような目でみないでッ」
きっと店員は接客などで、集団の1人として投稿者さんが来たところを見逃したのでしょう。
まさかの勘違いに笑ってしまった人たちからは、「情景が思い浮かんで吹いた」「さすがに1人で『23個のドーナツを食べる』という人がいたら、店員もバグりますよ」などのコメントが寄せられました。
勘違いした店員の、純粋な反応にクスッとしますね。
上記の内容への声
確かに、店員さんの純粋な反応は微笑ましいと感じられるかもしれません。
しかし、この一件は、現代社会に蔓延する「見た目」による決めつけや偏見を浮き彫りにしているのではないでしょうか。23個のドーナツを一人で持つ姿を見て「持ち帰りだろう」と決めつけるのは、無意識のうちに「普通は一人でそんなに食べない」という固定観念が働いているからです。
問題は、このような固定観念が、時に人を傷つけ、不快な思いをさせる可能性を秘めているということです。「大食いのゴリラを見るような目」という表現は、投稿者さんの心情を率直に表しており、決して笑って済ませられる話ではありません。
店員さんの行動は、悪意のない「勘違い」だったのかもしれません。しかし、本当に大切なのは、このような「勘違い」を「笑い話」で終わらせず、他者を決めつけることの危険性を改めて認識することです。表面的な情報だけで判断せず、相手の言葉に耳を傾け、理解しようと努める姿勢こそが、真の共感と多様性を受け入れる社会を築くために必要なのではないでしょうか。