みかん小説
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"夫が遺した土地と、隣家の3台の車" 第9話

物置を撤するという業者

法律相談まで、あと5になった曜。

午9過ぎ、庭かららない声が聞こえた。

私は窓をけた。

側のに、作業の男性が2っていた。

1がメジャーを伸ばし、もう1が何かを記録している。

私は慌ててへた。

「何をされているんですか」

男性は振り返った。

「おはようございます。構事の見積もりで伺いました」

「見積もり?」

男性は名刺を差しした。

「様から、3台分のカーポート設置をご相談いただきまして」

私は驚いた。

「ここにですか」

「はい。奥の物置を撤する予定と伺っています」

私は物置のへった。

「それは違います」

男性はを止めた。

私は続けた。

「ここは私のです。物置も私ののものです。撤する予定はありません」

男性は目を見いた。

「……そうなんですか?」

「はい。私は事に同していません」

男性はすぐにメジャーを巻き取った。

「申し訳ありません。様から、の使用について承を得ていると聞いておりました」

私は首を振った。

「承していません。見積もりのためのち入りも、事に聞いていませんでした」

男性はくをげた。

「失礼いたしました。依頼主様へ確認いたします」

私は名刺を見た。

元の構業者だった。

担当者は、誤解があったことを認め、そので作業を止した。

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帰り際、私はお願いした。

「のため、私がの所者で事には同していないことを、会社でも記録していただけますか」

男性はうなずいた。

「承しました」

2が帰った、私はしばらく物置のにっていた。

あのには、正夫が集めた具が入っている。

古いものばかりだ。

価なものではない。

それでも、私にとっては夫が残した切なものだった。

勝に撤されるかもしれなかった。

そううと、が震えた。

昼過ぎ、真由美さんが庭越しに声をかけてきた。

「照子さん、見積もりくらいいいじゃない」

私は答えた。

「見積もりを頼むに、私に相談してください」

真由美さんは満そうだった。

「事をするって決めたわけじゃないのよ」

「物置を撤する予定だと、業者さんは聞いていたそうです」

彼女は瞬、黙った。

私は続けた。

「うちの物置を、誰の判断で撤するんですか」

真由美さんは目をそらした。

「そのうち相談しようとっていたのよ」

私は静かに言った。

「順番が違います」

彼女はため息をついた。

「正夫さんなら、そこまで細かく言わなかったでしょうね」

その言葉を聞いた、私は議と落ち着いていた。

「主は、になったらを返してもらうつもりでした」

私は続けた。

「帳にも残っています」

真由美さんは何も言わなかった。

私は最に伝えた。

「今、へ業者さんを呼ぶは、必ず事に私へ確認してください」

彼女はく返事をし、へ戻っていった。

私は物置の戸を見た。

が邪魔で、まだけられない。

それでも、今は切なものを守れた。

なくとも、私のらないうちに物置を取り壊す話がむことは、防げたのだった。

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