みかん小説
本棚

"月5000円を貯めて泊まった旅館で、妻が「お嬢様」と呼ばれた" 第9話

もう7乗っている车だった。

俺は所の备场に车を持っていった。

场の田岛さんが申し訳なさそうな顔で俺を见た。

「ブレーキ周りとタイヤも変えた方がいい。全部で12万円くらいになるね」

俺は惊いて闻き返した。

「12万円ですか?」

田岛さんはタオルでを拭きながら答えた。

「ブレーキだけは削れないよ。车なんだから」

田岛さんの言うことはもっともだった。

俺は颔くしかなかった。

その晩、俺は彩佳と2で座卓に计簿と通帐を並べた。

活费の座には、12万円を1度に払えるだけの余裕はなかった。

ゆいの入学の时にランドセルや机を揃えた。

ない蓄えはほとんど使ってしまっていたのだ。

彩佳はしばらく计簿を见つめていた。

それから远虑がちにを开いた。

「ねえ、かずやさん。旅の座から今回だけしたらどうかな?」

旅の座には、その时点で11万円が入っていた。

22ヶ、1ヶも休まずに入れてきたおだ。

俺は顔をしかめた。

「あれは……」

彩佳は俺の目を真っ直ぐに见た。

「分かってる。かずやさんが事にしてるおだって。でも、车がなかったら仕事にもけないでしょ。旅はまた贮めればいいじゃない」

彩佳の言うことは正しかった。

けれど、俺のからたのは自分でも惊くほど强い声だった。

「また贮めればいいって言ってるうちに、けなくなるんだよ」

広告

彩佳がビクッとして顔をげた。

俺は言叶を止められなかった。

「亲父もそうだった。いつかこう、いつかこうって言って、结局1度もけなかった。俺はもう2度とあれを缲り返したくないんだ」

言ってしまってから、しまったとった。

彩佳は何も悪くない。

悪いのは当が减ったことと、古い车と、俺の稼ぎのなさだ。

隣の部の袄がし开いた。

寝ていたはずのゆいが、こちらを覗いていた。

ゆいがそうな声をした。

「喧哗?」

俺は慌てて首を振った。

「うんん。喧哗じゃないよ。おの相谈をしてただけ。ゆいはもう寝ようね」

彩佳はちがり、ゆいを寝かしつけにった。

俺は1で座卓のに残された。

俺は座卓にをついてうなだれた。

约束したのだ。お母さんを泣かせないと。

彩佳は泣いてはいなかった。

それでも、あんな声をすべきではなかった。

しばらくして、彩佳が居间に戻ってきた。

俺はく头をげた。

「ごめん。彩佳に当たるようなことじゃなかった」

彩佳は首を横に振って、俺の向かいに座った。

「私こそごめんね。かずやさんのお父さんの话、ってたのに」

彩佳は考えをまとめるように间を置いた。

そして続けた。

「じゃあ、旅の座にはをつけない。その代わり、でなんとかする方法を2で考えよう」

俺たちはその晩、遅くまで话しった。

広告

次の、俺はもう度备场へった。

俺は田岛さんのにって头をげた。

「すみません。车検の代を何回かに分けて払わせてもらえないでしょうか」

田岛さんは油で黒くなったで头を掻いた。

「うちは贷しじゃないんだけどなあ」

俺はさらにく头をげた。

「无理なお願いなのは分かってます」

田岛さんはしばらく俺の顔を见ていた。

やがてため息をついた。

「4回までだ。に3万円。これ以は待てないよ」

俺は势いよく顔をげた。

「ありがとうございます」

田岛さんはし笑った。

「さんは毎回きっちり点検に来るからな。そういうの车は、うちも长く面倒を见たいんだ」

に3万円を4ヶである。

减った当の2万円とわせる。

毎5万円をどこかから捻りさなければならない。

まず、俺はタバコをやめた。

歳の顷から吸っていたタバコだった。

1に1箱く吸うもあった。

やめればに1万円以が浮く。

本当のことを言えば、きっかけはおだけではなかった。

そのし、ゆいに言われていたのだ。

ゆいが俺のの匂いを嗅いでをつまんだ。

「お父さん、タバコ臭い。学でタバコは体に悪いって习ったよ」

俺は自分のを嗅いだ。

「そうか。臭いか」

ゆいは真剣な顔で颔いた。

「臭い。それに、お父さんが病気になったら嫌だ」

その言叶がずっとに残っていた。

最初の1週间は本当に辛かった。

俺はトラックの运転席で、ハンドルを指で叩く。

気がつくと胸ポケットにをやっていた。

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: