紫式部と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、彼女が描いた「源氏物語」でしょう。しかし、その華やかな文筆活動の裏には、知られざる復讐劇が隠されていたのです。今回は、紫式部が10年以上にわたって繰り広げた兄嫁・源典侍(とものないし)への復讐劇に迫ります。
紫式部、本名藤原香子(かおりこ)は、平安時代の貴族であり、作家としても知られる存在です。彼女の夫であった藤原宣孝(のぶたか)には、同母兄である藤原時高(ときたか)がおり、その妻が源典侍でした。この源典侍が、紫式部にとっては生涯忘れることのできない仇敵となったのです。
紫式部が夫・宣孝と結婚した当初、彼女は兄嫁である源典侍から苛烈ないじめを受けました。紫式部が宣孝を亡くし、悲しみに暮れている時にも、源典侍は彼女を追い詰め、さらなる苦しみを与えたのです。藤原時高やその家族は、紫式部に対して冷酷な態度を取り続け、その心の傷は深いものでした。
紫式部は、この苦しみを晴らすため、彼女の代表作である「源氏物語」に源典侍をモデルとしたキャラクターを登場させます。通常、「源氏物語」に登場する人物の名前は仮名で表現されていますが、源典侍は実名で描かれている数少ない人物の一人です。
物語の中で源典侍は、若い貴族にしつこく言い寄る色好みの老女として描かれています。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=TnQcIP_W62s,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]