家はT字路の角に建っていて、 家のすぐ前が信号なんだが、 信号が赤になると勝手に家の土地を 横切ってショートカットしていくバカがいる。
最初はあんまり気にして無かったんだが、 車の通った跡がキッカリ轍になって、 そこだけ雑草がはえてない状態を見て たった1分や2分を待てない奴の多さに呆れた。
いつ車が突っ込んで来るか分からないから 自分の家なのに子供たちも安心して遊べない。
これでは不味いと思い去年の夏に思い切って池を作った。 (家は一家で釣り好き)
知人から鯉を4匹貰うことが出来て子供たちも大喜びだった。
ところが冬になって問題発生
池の水が凍ってその上に雪が積もると 何処が池だか分からない。
一応大きめの石で囲ってあったが 雪に埋もれて見えない状態、
「これじゃ危ないから柵を作るか」
と考えていた矢先に事件は起こった。
夕方頃に一家でテレビを見ていると
「「ガッシャァァァァァン」」
と庭の方から音が…
出て行って見ると案の定 信号をショートカットしようとしたバカが車ごと
お池にハマってさあ大変♪
すぐさま110番、何かいっぱい人が来て大騒ぎの末、ずぶ濡れの女が引っ張り上げられて ガタガタ震えながら救急車へ。
その数日後に車も回収されて行った。
女の家族から池の修復代も頂いてその件は案外あっさり片付いた。
頂いた修復代で柵も完成し、家の庭を横切る奴は居なくなった。
しかし、最後にオチが待っていた。
引き上げられた車の助手席からは・・・
助手席のシートの下からなんと!
魚が!
個人的な見どころ:
ネットでは「ざまぁ」「自業自得」の声で溢れかえっているようだが、私は心の底からそうは思えない。確かに、信号待ちをせず他人の敷地をショートカットする行為は言語道断だ。わずか数分の時間すら惜しむその浅ましい心に怒りを覚える。
しかし、だ。池を作って「撃退」するという家主の行動は、行き過ぎではないだろうか。
信号無視をする人間は、確かに倫理観を欠いている。だが、だからといって危害を加えて良い理由にはならない。これは法治国家である以前に、人として守るべき一線だ。もしも、あの時車が横転していたら?もしも、池に子供が落ちていたら?想像するだけで背筋が凍る思いだ。
この事件の本質は、現代社会における「他者への想像力の欠如」
今回の件は、加害者も被害者も、互いに「想像力の欠如」という病に侵されているという点で、共通している。私たちは、この事件を「ざまぁ」で片付けて良いのだろうか?自分さえ良ければ良いという自己中心的な思考が蔓延する現代社会に、警鐘を鳴らす事件として、深く胸に刻むべきではないだろうか。