ある日、仕事帰りに彼氏と待ち合わせをして焼肉を食べに行くことにした。交際してまだ半月ということもあり、彼氏のことをもっと知りたいという期待感もあった。しかし、その夜は思いもよらない出来事の連続だった。
焼肉屋に到着し、早速「壺カルビ」を注文。彼氏は肉を目の前にして興奮気味に言った。「ごめん、これ一人で食べるのが夢だったんだ!」と。彼の言葉に驚きつつも、私は彼が楽しんでいる姿を微笑ましく見ていた。しかし、それが問題の始まりだった。
彼が壺カルビを一人で食べ終わると、次は私が網に置いたお肉に手を伸ばし始めた。「あ、これ焦げる前に返さないとね」と言いながら、私が焼いていた肉を次々と自分の皿に移す。私が網の端に肉を置いても、彼はお構いなしに「これも焼けちゃうよ!」と勝手に手を出す始末。
その姿に、私は思わず笑ってしまった。意地汚さを超えて、むしろ滑稽にさえ思えた。彼の食欲には驚かされたが、焼肉を楽しむはずが、私は卵スープ、エビ二匹、そしてウーロン茶だけを口にすることになった。
食事が終わり、会計のタイミングで私は彼に2000円を差し出した。「先に渡しておくね」と。私が食べた分はそれほど多くなく、この金額で十分だと考えていた。
どうやら彼は、全体の会計が12000円を超えていることに気づき、手持ちの5000円では足りないことに気づいたらしい。結局、彼は私が多く払うように要求し、さらには「食べた量をカウントするなんて意地汚い」
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